摂津と播磨の国境は畿内の境にもあたる
国境南端は六甲山系が大阪湾にぶつかる鉢伏山の麓にあたる
このあたりは畿内の西限の櫛淵(くしぶち)と呼ばれ、通行の難所でもある
古代山陽道は海岸沿い国道2号線付近とされるが、
明石から伊川をさかのぼり、白川峠を越え、妙法寺から須磨に至るルートや
塩屋から鉢伏山の北側を迂回して須磨に至る迂回ルートがあるとも考えられている。
鉢伏山の北側を迂回するルート付近に位置する
「多井畑厄除八幡神社」(厄除八幡宮)
ここは神護景雲4(779)年、畿内境の10箇所の厄除祓祭された一つで、
日本最古の厄神さんとも言われている。
八幡宮参道から鉢伏山を望む
畿内国境にあたる
「多井畑の史跡」看板
多井畑集落には多くの旧跡が・・・
古代山陽道の迂回ルートか
塩屋方面をみる
多井畑厄除八幡の鳥居
式内社(927年ごろに編纂された延喜式神名帳史に記載される神社)
本殿
神護景雲4(770)年畿内十カ所を選び厄除祓祭が行われ、
我が国最古の厄除けの霊地とされています
また人形(紙)による身代わり厄除け祈願があります
厄神祭塚
築地や壕跡が残るという
「義経腰掛の松」
源義経一行が多井畑厄除八幡に戦勝祈願をおこない
この松で休息をとり、一ノ谷の合戦に向かったと伝えられている
「宝篋印塔・一石五輪塔」
「鏡の井」
在原行平が思いを抱いた「松風」「村雨」の二人が姿をうつしたとされる井戸
古代山陽道(推定)や多数の旧跡がのこる
須磨区多井畑周辺
訪れてはいかがですか・・・
次回の特別展講演会のご案内
5月24日(土)13:30~15:00(入場券配布12:50予定)
「そこのけそこのけ駅馬(はゆま)が通る」
馬場 基(奈良文化財研究所)
ご期待ください
風土記1300年記念特別展・阪神・淡路大震災20年展
「古代官道 山陽道と駅家(うまや)ー律令国家を支えた道と駅ー」
6月22日(日)まで開催
詳しくは考古博ホームページをご覧ください