古代山陽道大市駅家(おおいちのうまや)の推定地である向山遺跡(姫路市太市中)で現地説明会が行われました。当日は天候にも恵まれ、100名にも上る参加者がありました。 調査を担当した学芸員の解説 今回は駅家の中心部である駅館院(やっかんいん)推定箇所を発掘し、壊された礎石、瓦溜まり、溝などが見つかりました。 その結果、この場所には礎石の上に柱を立て、屋根には瓦を葺いた駅館院(やっかんいん)の中心的な施設があった可能性が高くなりました。 壊された礎石 瓦溜まりと溝 向山遺跡の現地調査は3年目となる今回で一区切りです。これからは見つかった遺構や遺物の整理・分析を進め、来年度には報告書を刊行する予定です。 兵庫県立考古博物館では12月6日まで 特別展「王墓の埴輪-池田古墳のすべて-」 を開催中です。
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。