古代体験講座「はじめての土器づくり」を開催しました。 土器といっても、縄文土器・弥生土器など、時代による違い、あるいは鉢・甕・壺・高坏などの用途による違いがありますよね。講座のはじめに職員やボランティアさんの説明を聞いて、どんな土器がつくりたいかを考えていきます。 つくりたい土器が決まったら、設計図を描きます。 ちょっと拝見。弥生土器に近いかな? <今回使う材料と道具> 粘土、手まわしロクロ、形を整えたり文様をつけるためのヘラなど。 今回は午前中におおまかな土器のカタチをつくり、ある程度乾かして午後から文様をつけて仕上げる予定です。さあスタート! 十分に粘土をこねて柔らかくしたら、まず土器の底になる部分をつくります。自分のつくりたい土器の大きさにあわせて、ロクロの中央に底をひっつけます。 底ができたら、粘土を棒状に伸ばして「粘土ひも」をつくります。 この粘土ひもをつみあげて、土器の側面をつくっていきます。曲面なので難しいですね。 ヘラで直径を測り、その3倍の長さになる粘土ひもを用意して、また積みあげての繰り返しです。 土器の「胴」の部分を過ぎ、だんだんと上の「口」の部分に近づくにつれて作業がむずかしくなります。積み重ねる粘土ひもを少しずつ短くして、口径が小さくなるよう調整していきます。 ロクロをまわしながら、丁寧に形をつくります。設計図どおりのプロポーションですね! 形が整ったら、ハケや貝殻などで文様をつけて仕上げます。 今回は糸を使って、ロクロと土器を切り離します。緊張の一瞬です…。 完成です!焼き上がりが楽しみですね。 * * * 2週間しっかりと乾燥させた土器を、博物館の窯で焼成しました。 参加者の皆さん、お待たせしました。もうお渡しできますので、力作を迎えにきてくださいね。
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。