現在当館では、兵庫県立兵庫津(ひょうごのつ)ミュージアム開館記念として、ひょうご五国巡回展「兵庫県のはじまり」というミニ展覧会をネットワーク広場で開催しています。 主催は兵庫県企画部地域振興課で、当館が共催しています。 昨年11月に開館した県立兵庫津ミュージアム初代県庁館に隣接し、今年11月に「ひょうごはじまり館」が開館予定で、それを記念しての展覧会です。 ネットワーク広場の階段を下りて左側は、兵庫津ミュージアムと初代県庁館、初代県知事伊藤博文についての解説コーナーを設置。 初代県庁館の復元模型も展示しています。 もともとは、大坂町奉行所兵庫勤番所の建物だったそうです。牢獄なども復元されています。 兵庫津の歴史も詳しく解説されています。 ミュージアムの周辺は、兵庫大仏や清盛塚など、散策しながら歴史を感じることができますので、館と併せて楽しむことができます。 ネットワーク広場の階段を降りて右側には、兵庫県内の日本遺産を紹介するパネルを展示しています。 兵庫県は日本遺産が9件認定されており、これは日本最多の認定数です。 また、9月のメインホール展示ですが、ひょうご五国巡回展に関連して、兵庫県の初代県知事であり、日本の初代内閣総理大臣でもある、伊藤博文の書簡を展示しています。 伊藤博文晩年の書「南山寿」です。(複製品 原本は兵庫県蔵) 伊藤博文は1年足らずで兵庫県知事を辞職し、東京に活躍の場を移しました。本書は、伊藤が63歳の時に須磨の旅館で書いたものです。 「南山寿」とは、中国の古典『詩経』の一節からとられたもので、中国の南山が長い間崩れず同じ姿をとどめているのと同じように、人がいつまでも丈夫でいることや長寿を祝う言葉だそうです。 これは、兵庫県の誕生を知らせる伊藤俊介(博文)の書状です。(複製品 原本は兵庫県蔵) 慶応4年(1868年)5月23日、兵庫県の誕生が決定し、伊藤博文が初代兵庫県知事に任命された3日後に、内国方判事の東条(喜多村)慶二あてに書いた手紙で、県となったことで大坂の支配から逃れ、独立できたことが特筆されています。 巡回展、メインホール展示(無料)は、9月25日(日)までです。お見逃しのないようにご覧ください。 * * * * * 本館では、兵庫津ミュージアム「ひょうごはじまり館」の開館にあわせて、冬季企画展「兵庫津-中近世の港湾都市-」を1...
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。