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夏の思い出 「考古博DE夏まつり」 

3年ぶりの「考古博DE夏まつり」、多くの方にご来館いただきました。

午後1時の開始前から、館内が賑やかになりました。
3年ぶりということもあって、いろんな体験をしていただこうと、多彩なワークショップを設けました。


「考古博クイズラリー」

テーマ展示室や特別展開催中の特別展示室を使ってクイズに挑戦してもらいました。問題は、博物館実習中の大学生たちが考えてくれました。いつものクイズラリーとは一味違った問題です。ちょっと手ごわい問題もあったようです。

クイズに正解すると、オリジナル缶バッジの当たるガチャガチャにも挑戦!

“ほったん” の缶バッジが人気でした。気に入っていただけたかな?

「本物の土器にさわってみよう」

各種の土器の破片を並べて、手触りで違いを感じてもらいました。“2000年前の破片” がロマンを感じさせてくれました。

完成品の土器を持っての記念撮影も好評でした。
落とさないようにとドキドキしながら持っていたお子さんもいましたね。
うしろの学芸員さんもドキドキ!

「ほったん投票大作戦!」

博物館のゆるキャラのファン投票「ミュージアム・キャラクター・アワード」にエントリーしている当館の “ほったん” への投票をお願いしました。
この日、皆さんの応援をいただき、開催中に4位から目標の3位へと浮上しました。
「半月後の投票〆切まで応援よろしくお願いしま~す。」

「大漁! 鏡釣り」

円形の鏡(の写真)を、磁石のついた釣り竿で釣り上げます。鏡のどこに磁石が付いているかを早く見極めないと時間がかかります。
釣り上げる鏡の大きさによりポイントを決めて、制限時間内に何ポイント獲得するかを競います。記録更新のたびに歓声が上がりました。

「はにわ投壺」

朝顔形埴輪に、3本の先の丸い矢を投げ入れます。3本入れるのはなかなか難しいんです。
昔の中国の遊びで、当時は矢が入らないと、罰ゲームでお酒を飲まされたそうです。
わざとはずす人もいたのかも?

コツをつかむまで何度でも挑戦してくださいね。このように上に向けて投げ落とすのがいいようですよ。

「ゴム火縄銃で射的」

火縄銃風のゴム鉄砲で的を倒します。ゴム鉄砲にしてはなかなか精巧な作りでカッコいいんです。うまく当たるよう二人の戦国武将が応援しています。

この少女の腰の入った見事な姿勢に、担当学芸員も感心してました。かっこいい打ち方ですね。まるで「八重の桜」の山本八重さんみたい!(昔の大河ドラマ、わかるかなぁ)

「輪投げ」

テラコッタで作った土器や人形などをめがけて輪を投げます。近くからでも難しいですよ。
射的といい、輪投げといい、懐かしい遊びです。今でもレトロな温泉地に行くとありますよね。

「木簡名札」

木簡形の名札に、万葉仮名で自分の名前を書きます。万葉仮名なのでどういうふうに読むのか本人以外はわかりにくいです。

「石のナイフで紙を切ってみよう」

サヌカイトの石器で、実際に紙を切ってみる体験です。まが玉のカーブのところを切るのにコツがいります。カッターナイフほどではないですが、結構よく切れますよ。

「 “ほったん” 練り歩き」

おまつりの間は、館内で皆さんをお迎えし、多くの子どもたちと握手しました。


今回の「考古博DE夏まつり」は、ボランティアスタッフや博物館実習の大学生のサポートで、多くの体験コーナーを設けることができ、楽しんでいただけたようです。

次回は、11月5日(土) 、3年ぶりの「大中遺跡まつり」で、秋まつり気分を味わってください。お待ちしています。

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