スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

5月 28, 2023の投稿を表示しています

ほったんのなぜなぜ?おしえてコーナー ④ 展示室 狩猟

  (ほったん) この前見たナウマン象の狩りは3万年前のものだったけど、こちらは 弓矢を使って狩りをしてるよ。   (学芸員) およそ8~6,000年前の縄文時代になると、気候が暖かくなって、シカやイノシシ、ウサギなどの中型、小型の動物たちに変わっていったんだ(ベルクマンの法則)。 彼らは 動きが素早いのでヤリではなかなか仕留めることができなかったんだ。だから何とか素早い動きに対応できるようにと弓矢が発明されたんだ。   なるほどね。弓矢だと素早く発射できるし、ヤリは1本しか持てないけれど、弓矢は矢をたくさん用意していればいっぱい打てるからね。 でも、縄文人はどうやって弓矢を作ったのかな?   先をとがらせた小さな石(やじり)をつけた矢を、 木で作った弓で とばしていたんだ。この男の人が持っている弓矢はイヌガヤの木を使った弓とカシの木を使った矢でできているんだ。矢の先には香川県や奈良県でとれるサヌカイトという石や、ガラスのようにするどい黒曜石などが使われているよ。 この展示にあるようにヤジリの形にもいろんな種類があるんだ。   へー ふつうの石に見えるけど、遠くから運んできたんだね。 あれ、子どもが犬を抱いているけれど、この頃も犬をペットとして飼っていたの?   この時代ではペットとして可愛がるだけじゃなくて、狩りの時の大事なパートナーとしてかつやくしていたんだ。 だから、とても大切にされていて、死んでしまったら人間と同じように犬のためにお墓を作ったりしているよ。   犬は昔から人間の大切な友だちだったんだね。

竪穴住居復元プロジェクト 進行中!

  今年度も竪穴住居復元プロジェクトが着々と進行中です。 明石工業高等専門学校の生徒さんやボランティアの方々のご協力を得て、少しずつですが 復元されてきました。        これは4月上旬の様子です。 4月末には1月に行った葦(よし)刈りで確保した葦による束作りの作業です。 この材料ができないと屋根のない住居になってしまいます。 単にひもで縛ればいいというものではありません。 力も必要ですが、後になって緩んでしまわないよう熟練の技が必要です。ただいまそれを生徒さんたちに講習しています。 束ねられたものを丁寧に美しく並べました。 因みにこの植物は「アシ」と「ヨシ」の二種類の呼び方がありますが、どちらが正解なのでしょうか? 実は両方正解です。「アシ」が「悪し」を想像させてしまうので、正反対の言葉の「ヨシ」も使うようです。こういった気遣いも日本文化の一部なんですね。 こちらは5月28日現在の様子です。 ヨシの束を固定していきます。この作業も束づくりと同様に熟練の技が必要です。 実は、この作業は住居の中の人と連携した作業となっています。 お互い声を掛け合い、あうんの呼吸で一気に縛っていきます。 まだまだ、完成までには時間を要しますが、要所要所で報告をあげていきますので、 お楽しみに。

過去の記事一覧

もっと見る