今年度も竪穴住居復元プロジェクトが着々と進行中です。
明石工業高等専門学校の生徒さんやボランティアの方々のご協力を得て、少しずつですが 復元されてきました。
これは4月上旬の様子です。
4月末には1月に行った葦(よし)刈りで確保した葦による束作りの作業です。
この材料ができないと屋根のない住居になってしまいます。
単にひもで縛ればいいというものではありません。
力も必要ですが、後になって緩んでしまわないよう熟練の技が必要です。ただいまそれを生徒さんたちに講習しています。
束ねられたものを丁寧に美しく並べました。因みにこの植物は「アシ」と「ヨシ」の二種類の呼び方がありますが、どちらが正解なのでしょうか? 実は両方正解です。「アシ」が「悪し」を想像させてしまうので、正反対の言葉の「ヨシ」も使うようです。こういった気遣いも日本文化の一部なんですね。
こちらは5月28日現在の様子です。
ヨシの束を固定していきます。この作業も束づくりと同様に熟練の技が必要です。
実は、この作業は住居の中の人と連携した作業となっています。
お互い声を掛け合い、あうんの呼吸で一気に縛っていきます。
まだまだ、完成までには時間を要しますが、要所要所で報告をあげていきますので、
お楽しみに。