1月15日(土)、隣の稲美町にある加古大池で、ヨシ(葦)刈りを行いました。ヨシは、竪穴住居の屋根の復元や修復に使用する大事な材料で大量に必要です。12月の狐狸ヶ池のヨシ刈りと共に、毎年の恒例行事です。 前日が寒波で厳しい寒さを覚悟しましたが、当日は陽が差して風もなく、むしろ暑さが心配なくらいのお天気になりました。 大勢が一斉に作業できるように、事前にある程度は草刈りを済ませています。 作業の前に準備運動をします。けが防止のために欠かせません。 事前に刈り取ったヨシを束ねて結束します。雑草などが混じらないように熊手ですき、向きと下端をそろえてビニールひもで上下2か所を結びます。狐狸ヶ池で経験済みなので作業は早いです。 結束班に追いつかれないように、刈り取り班はどんどん刈っていきます。ただ刈るのではなく、一定方向にきれいにそろえてヨシを倒さないと、束ねるのが大変になります。長年の経験で得た技術の見せどころです。まだ始まって少ししか経っていませんが、もう汗をかいていました。 狐狸ヶ池のヨシ刈りの時と同じように、加古大池のサギも「なにしとんやろ」と、いわんばかりに興味深げに見ていました。 結束したヨシの束は、土手の上に停めてあるトラックに運びます。この土手の標高差は5mほどもあり、アップダウンが結構こたえます。 大量に積んだヨシが運搬中に飛ばないようロープで縛ります。写真は、トラックなどの荷造り専用の独特の縛り方(南京結び)をあれやこれや言いながら確認しているところです。結構難しいんです。 1時間ちょっとで小休止。 博物館と共同で、竪穴住居復元プロジェクトに授業の一環として取り組んでいる明石工業高等専門学校の学生たち。大勢で来てくれたので助かります。一生懸命動いてくれました。 続いて、100mほど東に場所を変えて、再び作業を始めます。 今年のヨシはここ最近に比べ背丈が高く、条件がいいようです。 昼食の時間になりました。加古大池は野鳥が多く飛来するので、野鳥を鑑賞する場所があり、そこの広場で昼食を摂りました。ボランティアグループ考古楽倶楽部の皆さんが温かい飲み物を用意してくださって、ほっこりしました。 昼休憩後の作業は慣れも手伝ってスピードアップ。ここも大方作業終了です。 第1便の2台のトラックが、大中遺跡公園のヨシ置き場に出発したので、戻るのを...
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。