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2月 2, 2020の投稿を表示しています

体験講座「古代のガラスアクセサリーづくり」

古代の人々が暮らしの中から生み出した技や工夫を、 わかりやすく、楽しみながら学ぶ“古代体験講座”。 今回は「古代のガラスアクセサリーづくり」に挑戦していただきました。 ガラスまが玉は日本では、弥生時代の中ごろ(2000年前)には製作されていました。 当時はまが玉や管玉といったさまざまな玉類や腕輪なども作られていたことが出土品からわかります。 火を高温にして、溶かした原料を鋳型に流して固める作り方は、青銅器などと共通します。 当館職員が、ガラスや、ガラスまが玉の歴史について解説したあと、 今回もサポートしてくださるボランティアの皆さんから作業手順の説明を受けます。 最初に、ガラスを入れる「鋳型」をつくります。 粘土を写真手前の板で押さえて一定の厚さにしたあと、魚の形をした木型を埋め込みます。 しっかり埋め終わったら余分なところをカットし、木を外します。 後で自分のものだと分かりやすいように粘土の裏側に目印をつけたあと、 魚の目にあたる部分に穴をあけます。 最終的に、穴にひもを通してネックレスに仕上げるため、 ふさがらないように注意します。 外に出て、粘土を炉で焼き固めていきます。焼成時間は約20分です。 ふいご代わりにドライヤーで風を入れながら、炉のなかを700度を超す高温に保ちます。 蓋を外したとき、茶色い粘土が焼けて真っ赤になり、 透き通るように見えていたら、焼き上がりです。 ヤケドをしないように、 そ~っと取り出して冷まします。 鋳型が冷めたら、ガラスをのせる際に安定するように裏面にやすりをかけたり、 白い離型剤を塗って仕上げていきます。 この時、再び魚の目の部分が埋まってしまわないように、 粘土ひもで穴を確保したりと気をつけて作業します。 離型剤が乾いたら、粒ガラスを置いていきます。 焼成時にひっぱられるので、両端にガラスをたくさんのせるのがコツです。 もう一度外に出て、炉のなかに型を並べ、 いよいよガラスを焼成していきます。 青かったガラス粒が、焼けて真っ赤になり、徐々に冷めていく間は緑色になり、 完全に冷めると鮮やかな青色に戻るという、ガラスの色の変化もこの講座の見どころのひとつです。

梅が見ごろになりました

2月、立春と同時に大中遺跡公園の梅が見ごろになりました。 2月に入って今年初めての寒波がようやく訪れましたが、 梅はほぼ満開となり、散歩中の方々を楽しませてくれています。 3週間前に、三輪ほど花が咲きましたとお伝えした館の西出入口の梅は、 こんなにいっぱいの花びらをまとっています。 紅、桃、白の三色の梅の競演です。この場所でしか見られません。 大中遺跡公園のであいのみちの東側は、「梅並木」になっています。 絶好の撮影ポイントです。 紅や桃色の梅は多いのですが、白い梅はあまり咲いていません。 どこで咲いているか見つけてください。きれいですよ。 ひと足早い春を感じる大中遺跡。考古博物館と一緒にぜひどうぞ。 まだまだ風は冷たいですので、暖かくしてお越しください。

節分! 鬼瓦のお面で豆まき

2月2日、一日早く考古博で節分の豆まきを行いました。 平年並みの気温でしたが、陽光がさし、暖かいくらいでした。 外に出ての豆まきにはちょうど良いお天気です。 親子連れの皆さんで、すぐに定員が埋まりました。 学芸員から本日の日程と注意事項、節分についての由来などの説明がありました。 体験の前には、ボランティアが「せつぶんとおに」というオリジナルの紙芝居を披露しました。 「近頃人間たちの間で節分で巻き寿司を食べることがはやっている」と聞いた鬼たちが、巻き寿司をこっそりいただきに行ったが、見つかって豆をまかれて追い返されたという内容です。 続いて、干支にまつわる話です。 十二支の動物がなぜこの順番になったか、なぜ猫がいないのか、などなど。 言い伝えでは、神様が、動物たちに褒美を与えるから1月1日に集まるように言い、到着した順番だったとのこと。 猫はネズミから集まるのは1月2日だと嘘をつかれ、時間までに行けなかったので十二支にいないんですって。 鬼瓦で鬼のお面をつくります。 画用紙の鬼の絵は、屋根に飾られた鬼瓦です。これに思い思いの色を塗ります。 この絵は古大内遺跡(加古川市)で出土した奈良時代の鬼瓦を拓本として写したものです。 どんな色にしようか迷いながら塗っていきます。 塗り終わったら、お面の形に沿ってハサミで切ります。 ひもを通す穴を両サイドにパンチで開けて完成です。 カラフルな鬼瓦のお面ができあがりました。 できあがった鬼瓦のお面をかぶって、外に出て豆まきです。 豆は大中遺跡のドングリを使います。いっぱい用意しました。 鬼の姿を書いた看板を標的にして、一斉に豆まきをします。 子どもたちの  “鬼は~そと”  が、元気よく聞こえてきます。 すると、ガオーと叫びながら背後から鬼が出てきました。 迫ってくる青鬼を退治しようと、子どもたちが追いかけて豆をまいています。 子どもたちの勢いに負けた鬼たちは、後ずさりしながら退散していきました。 無事に鬼退治ができたので、今年も無病息災ですね。

速報展示 玉津田中遺跡の出土遺物

現在、好評開催中の「ひょうごの遺跡2020」。 今年度発掘調査を実施した最近成果を展示していますが、 その列品には間にあわなかった出土品をメインホールで展示しました。 2月1日から登場したのは、先日発掘調査の成果を発表したばかりの 玉津田中遺跡(神戸市西区)出土の遺物です。 まだ不明な点もありますが、いち早くみなさまにご覧いただきます。 玉津田中遺跡の北西部の溝の中から出土したこの遺物は、 弥生時代前期(今から約2,300年前)に使われたものと考えられます。 人の形をした土製品で、残念ながら胴より下は失われていますが、 顔には目・鼻・口が表現されています。 写真では大きさがわかりにくいですが、 高さ7㎝、頭部の幅は6cmの小さな遺物です。 苦労して立てて展示したのは、 頭のうらにも注目していただきたいから。 ・・・それは何か?ぜひ実物をご覧下さい。 展示は2月いっぱいの予定。最新の出土品をお確かめ下さい。 企画展「ひょうごの遺跡2020-調査研究速報-」は3月15日(日)まで。 合わせてぜひご来館下さい。

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