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3月 6, 2022の投稿を表示しています

袴狭遺跡出土の線刻画木製品

 テーマ展示室「交流」の古代船のエリアに常設展示している、袴狭遺跡(豊岡市)出土の「線刻画木製品」。 普段は遺物の保存のためレプリカを展示しているのですが、3月5日から期間限定でホンモノを展示しています! (保管ケースから出すところ) (入れ替え前のチェック) 袴狭遺跡は円山川と、その支流の出石川によってできた低湿地で、多量の水分に守られていたため、木製品が大量に出土しました。 平成13年度に、同遺跡出土の線刻画木製品(箱形木製品)と共に県の重要有形文化財に指定されています。 5月下旬まで展示していますので、この機会にぜひご覧ください。 *  *  * <体験イベントのお知らせ> いっしょに県指定重要有形文化財となった「箱形木製品」と呼んでいる楽器を、当館のボランティアグループ「ひょうご考古楽倶楽部」が復元しました。 その完成品をお披露目するとともに、演奏体験会を行いますので、ぜひご来館ください。 ■演奏体験会について  日時:3月12日(土) 13:30~15:00  場所:当館メインホール  参加:随時受付、無料 <箱形木製品について> 弥生時代後期にスギで作られた箱形の木製品。そのうち2面にはシュモクザメ、カツオ、サケ(またはスズキ)、シカ等の絵が線刻されています。他の遺跡からの出土品や神社の伝世品から楽器と考えられています。

ペンキぬりたて! 遺跡公園の机とベンチ

当館の西出入口を出た大中遺跡の森の中に、木の机とベンチがあります。 休憩によくご利用いただいていますが、長年風雨にさらされ、ところどころペンキが剥げてきました。そこでこのたび、公園で気持ちよく過ごしていただけるよう、ペンキを塗り直すことにしました。 まず、表面の古い塗装をはがして、きれいな面を出します。 やすりをかけたあと、丁寧に表面のゴミをふきとります。 板と板の隙間をのぞくと、落ち葉や木のくずが溜まっていました。 そんなときにはこれ!  金属製の定規でゴミを掻き出します。(本来の使い方ではありませんが・・・) ペンキを塗る前に行う最も手間のかかる作業ですが、仕上げにかかわる重要なポイントなので、細かいところまで丁寧にがんばって掻き出していきます。 いよいよペンキ塗りの開始です。周囲の景観に合うようチョコレート色を選びました。 最初にベンチの端の面から塗っていきます。 いい色です!雰囲気がでてきました。 慣れてくると、スピードアップ。いよいよ机の上面の色塗りに取り掛かります。 板と板の隙間まで丁寧に塗って仕上げていきます。ゴミを掻き出したのは、この作業のためです。 約3時間かけて完成しました! こんなにきれいになりました!! お天気がよければ、明日(3月10日)には乾くと思います。 皆さん、どしどし使ってくださいね。

古代体験講座 キラリ!ガラスの装飾品づくり

令和4年2月27日に、古代体験講座「キラリ!ガラスの装飾品づくり」を開催しました。今回は、3種類のガラスまが玉の中から好きなものを1つ選んでつくります。 (左から、クリア(透明)+ブルー、クリア+ゴールド、クリアのガラスまが玉) おおまかな工程は4つ。①鋳型(いがた)をつくる、②鋳型にガラスを入れて熱で溶かす、③冷やし固める、④研磨して整える、です。 では、作業スタート! まずは鋳型づくりから。粘土を適度な大きさにカットし、ガラスを入れるためのくぼみをつくります。形のいいまが玉をつくるには、くぼみの底面を平らに整えるのがコツです。 形が整ったら、粘土を炉(七輪)で焼いて固めます。 焼きあがったら、離型剤をぬって「鋳型」の完成です。ここに透明なガラスや色付きのガラスの粒を敷き詰め、先ほどと同じ炉で熱してガラスを溶かします。 (完成した鋳型) ガラスが冷えて固まったら鋳型から外します。そのあと、金属や紙のやすりを使って、削ったり磨いたりして表面をきれいにします。 キラリと光るガラスまが玉の完成です! 透明なガラスの中にブルーのガラスを混ぜると、このような色付きに仕上がります。 *  *  * <お知らせ> 来年度の古代体験講座の一覧が掲載された「考古博物館イベントガイド」ができました。 金色の銅鐸の表紙です。見かけたらぜひお手にとってご覧ください。 (当館ホームページの 「刊行物」 ページから、PDFのダウンロードも可能です) 令和4年度も、いろいろな古代体験講座をご用意しています。 皆さまのご参加、お待ちしています!

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