テーマ展示室「交流」の古代船のエリアに常設展示している、袴狭遺跡(豊岡市)出土の「線刻画木製品」。
普段は遺物の保存のためレプリカを展示しているのですが、3月5日から期間限定でホンモノを展示しています!
(保管ケースから出すところ)
(入れ替え前のチェック)
袴狭遺跡は円山川と、その支流の出石川によってできた低湿地で、多量の水分に守られていたため、木製品が大量に出土しました。
平成13年度に、同遺跡出土の線刻画木製品(箱形木製品)と共に県の重要有形文化財に指定されています。
5月下旬まで展示していますので、この機会にぜひご覧ください。
* * *
<体験イベントのお知らせ>
いっしょに県指定重要有形文化財となった「箱形木製品」と呼んでいる楽器を、当館のボランティアグループ「ひょうご考古楽倶楽部」が復元しました。
その完成品をお披露目するとともに、演奏体験会を行いますので、ぜひご来館ください。
■演奏体験会について
日時:3月12日(土) 13:30~15:00
場所:当館メインホール
参加:随時受付、無料
<箱形木製品について>
弥生時代後期にスギで作られた箱形の木製品。そのうち2面にはシュモクザメ、カツオ、サケ(またはスズキ)、シカ等の絵が線刻されています。他の遺跡からの出土品や神社の伝世品から楽器と考えられています。