平成30年8月26日、公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター(CTC)が実施している前田遺跡・中筋遺跡(姫路市網干区)の現地説明会が開催されました。猛暑の中、230名あまりの方が参加されました。 前田遺跡(7区)では5世紀前半の初期須恵器が出土した住居跡を含め、方形の竪穴住居跡が12棟以上見つかっています。現場には土器が出土した状態でそのまま残されており、参加された皆さんは担当者の説明に聞き入っていました。 中筋遺跡(6区)では5棟以上の方形竪穴住居跡(6世紀)が見つかり、うち3棟は竈(かまど)が付属しています。また、この他にも弥生時代から中世までの幅広い時期の遺構が見つかっています。 今回、特に注目されるのは前田遺跡(7区)から出土した5世紀前半の初期須恵器(蓋・器台)です。朝鮮半島から須恵器の製作技術が伝わった時期のもので、全国的に見ても珍しい例です。調査員の説明を聞きながら、参加者の皆さんは熱心に観察されていました。 なお、前田遺跡から出土した初期須恵器を当館で9月1日(土)から1ヶ月展示します。ぜひご来館下さい。
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。