スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

6月 12, 2022の投稿を表示しています

大中遺跡発見60周年記念展覧会 3館で開催中

 ただいま開催中の大中遺跡発見60周年記念春季特別展「弥生集落転生-大中遺跡とその時代-」、もうご覧いただきましたでしょうか。 今回の特別展は、大中遺跡発見60周年ということで、当館だけではなく、東播磨の3館で同時に大中遺跡に関する展示を行っており、メインホールと特別展会場に、ポスターを貼ってご紹介しています。当館と併せてご覧いただきたく、少し詳しくご案内します。 3館開催の案内ポスター 播磨町郷土資料館(当館のお隣、大中遺跡公園の西側です) 企画展「大中遺跡のはじまり-氷河期を生きた旧石器人-」(7月3日まで) 大中遺跡(播磨町)や山之上遺跡(加古川市)で出土した旧石器時代から縄文時代にかけてつくられた石器が中心の展示です。 瀬戸内沖の海底から引き揚げられたナウマンゾウの牙の化石や、サヌカイトでつくられたナイフ形石器、矢じり、有舌尖頭器など1~3万年前頃の小さな石器が数多く展示されています。 常設展示では、新聞の父と呼ばれるジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵)や新井用水を開削した今里傳兵衛などの郷土ゆかりの偉人や別府鉄道の資料が展示されています。 兵庫県立図書館(明石市 明石公園内) 「大中遺跡発見60周年-ひょうごの弥生時代-」(7月20日まで) 2階の「ふるさとひょうご情報室」内に大中遺跡のコーナーが設けられています。 大中遺跡や兵庫の弥生時代に関する本のほか、弥生時代の遺跡・出土品について書かれた本など、約70冊が配架されています。考古博物館にない本もあるようです。 大中遺跡発見当時のことが詳しく紹介された冊子も展示されていました。発見した中学生3人の発見ドラマが掲載されています。 兵庫県立考古博物館 大中遺跡発見60周年記念特別展「弥生集落転生-大中遺跡とその時代-」(7月3日まで) 当館の特別展も残すところ半月となりました。大中遺跡のことがよくわかる展示です。まだお越しでない方はお急ぎください。 大中遺跡の竪穴住居はバリエーション豊かです。これまでの調査で、住居の形や屋内の構造によって建てられた時期が分かるようになりました。 大中遺跡以前(前期~中期)の弥生集落(玉津田中遺跡・神戸市西区)で出土した石斧や鋤などの木製農具。本展覧会の出発点です。 中央の赤い台は今回の展覧会の目玉の一つ、舶載内行花文鏡の破片(破鏡)です。(播磨町郷土資料館蔵 後漢〔25~220年〕の

小学生の体験-古代米の田植え-

6月8日、毎年恒例の蓮池小学校5年生による古代米の田植えが実施されました。 青空の広がる晴天で、熱中症対策はしていましたが、時折涼しい風が吹き、心地よい「田植え日和」となりました。 開始前の打ち合わせです。田植えは、当館の職員とボランティアとで児童の作業の指導や補助をします。館長から「けがのないよう十分注意してください」と挨拶がありました。  きれいに整備された田んぼ。約10a(約一反)の広さです。  児童たちの登場を待っています。 あらかじめ、児童が植える苗を田んぼのところどころに配置しておきます。 この苗は、県立農業高等学校の生徒さんたちが授業の一環として育苗してくれたものです。 今回植えるのは、対馬赤米、種子島赤米の2種類の赤米と、壱岐黒米、播磨地域で普通に栽培されているはりまもちの4種類です。 5年2組の児童たちが到着しました。最初に館長が挨拶をします。 担当学芸員が、「博物館の館長から挨拶があります。館長というのは、私たちにとっては、皆さんの校長先生にあたる人です。」と、紹介しました。 田植えをするにあたっての注意事項などを説明しています。鎌を使う稲刈りよりは危険は少ないですが、泥に足をとられたり、ロープに引っ掛けたりして転倒しないように気を付けなければいけません。 一斉に田んぼに入ります。素足で田んぼに入るなんて、最近ではまず経験しませんね。 ズボッ、と入った瞬間に  “ワァ~”  とか  “キャア~”  とか、足の指の間を抜ける泥の感触に歓声のような悲鳴のような声が。これ、けっこう楽しい瞬間です(見ている方も・・・)。 ボランティアから苗を受け取ります。「一度に3本ずつ程度植えるねんで」と、ボランティアが優しく声を掛けます。 「張ってあるロープに赤い印が付いていますから、その場所のロープの向こう側に植えてください。手前じゃないですよ。いいですかぁ、では植えてください。」現場を指揮する職員の声が響きます。 一斉に最初の苗を植えます。「土の中にグイっとしっかり植えてくださいね」声が続きます。 トライやる・ウイーク中の平岡中学校の2名の生徒も手伝ってくれました。 5列目を植えます。少し慣れたかな? 一列植えるたびごとに、30㎝間隔くらいで目印のロープを移動させます。できるだけピン!と張るので、力が必要です。 かなり慣れて調子が出てきたところで、最初の種子島赤

過去の記事一覧

もっと見る