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1月 31, 2021の投稿を表示しています

コウノトリ、大中古代の村に舞う!

 1月29日(金)、大中遺跡公園の上空にコウノトリが舞い、当館の学芸員が撮影しました。  1月29日の昼休み、風が強い日でしたので、大中遺跡公園の竪穴建物の点検のため巡回をしていた学芸員が、頭上に2羽の大きな鳥が風に向かって飛んでいるのに気づきました。 サギではないようなのであとで調べようと、持っていたカメラで撮影しました。  よく見るとコウノトリではありませんか!  播磨地域のため池によく飛来しているのは知っていたのですが、大中遺跡ではその姿を目にすることはありませんでした。  強い風に向かって飛んでいたせいか、ゆっくりと飛んでいたので何とか数枚撮影することができました。  大中遺跡公園でも営巣してくれたらいいのですが。 きっと、弥生時代もこの空を飛んでいたのでしょうね。

1月末の週末、梅と講演会と体験講座

  1月30日(土)、大中遺跡公園の梅です。寒さ厳しい日が続いた今年ですが、意外に早く咲きました。  本日の講演会は兵庫陶芸美術館所長補佐の藤田 淳さんを講師にお迎えしました。ポスターがとても楽しそうです。 藤田さんは、当館の前学芸課長で、考古博物館の立ち上げから尽力されました。 今日のテーマは「黒曜石とサヌカイト」、ご専門の石器にまつわるお話です。  本日も満員のお客さまです。石に興味のある方も大勢いらっしゃるのでしょうか。  藤田さんは、子どものころ、近くの畑で鏃(やじり)を見つけたことから石に興味を持ったそうです。  黒曜石は火山岩の一種で、割ると非常に鋭い破断面ができるので、旧石器時代からナイフ、鏃、槍の穂先などの石器として長く使われていました。  写真は、藤田さんが試しに黒曜石を割って石槍を作ろうとした時のものです。ほとんどが小さな破片や使えない石片になり、使える石塊はわずかだそうです。  サヌカイトというのは讃岐岩ともいわれ、名前の通り香川県や、大阪府の二上山などで多く採取される古銅輝石安山岩で、緻密でとても硬い石です。黒曜石と同様に古代から石器の材料として使われ、石琴などの楽器に加工されているそうです。  ここでは石割の極意について説明がありました。思い通りの形に成形するのはかなり難しい作業とのことです。  もしかしたら、山に普通に落ちている石や岩も、縄文時代の人達がさわったことのある石や岩なのかも知れませんね。 *  *  *  *  *  講演会と同時に週末の古代体験もおこなわれました。今回はアンギン体験です。  アンギンとは、山に自生する「カラムシ」という植物の繊維で作った糸をもじり編みという技術で編んだ縄文時代の編み物のことです。横糸と縦糸を編むのは現代も同じですね。この編みものの見本は、たて糸に何種類かの色で染めたカラムシを使って、カラフルに編んでいます。  アンギンの材料です。独特の木製の編み機と糸です。今回、横の糸は葦(ヨシ)の細い部分を使い、縦の糸はカラムシを使います。  縦の糸は、カラムシをクチナシや藍などで染めました。 学芸員が編み方の説明をしています。一般的な編み物とは違って独特の編み方です。  縦の糸を上部に刻まれた溝にうまく這わせて編んでいきます。一回編むごとに、横の糸を上に足していきます。今回は横糸にヨシを使っているので、出

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