赤とんぼに誘われて、当博物館が稲を育てている田んぼへ、 稲の成長具合を見に行ってきました。 6月中旬に播磨町立蓮池小学校の5年生と 植えた稲 はぐんぐんと成長し、 穂をつけています。 今年は5種類の稲を植えました。 上の写真のうち、手前から順に…赤い穂の「対馬赤米」、黒い穂の「壱岐黒米」、 背の低い「ヒノヒカリ」、「ハリマモチ」、 そして一番奥の赤い穂が「総社赤米」です。どれも大きくなりました。 古代の稲に近い品種は、現代米のヒノヒカリと比べて20~30cmほど背が高いです。 草丈が高いと雨風の影響を受けて倒れやすいため、 弥生時代から現代へ至るまで、背が低くなるように改良されてきました。 では、稲穂に近づいて見てみましょう。↓↓ これは対馬赤米の稲穂。 長く赤い芒(ノギ=籾から伸びたヒゲのような部分)が目を惹きます。 壱岐黒米も背が高く、直立に近いです。 隣の対馬赤米に比べると大粒の実をつけています。収穫までもう少し、かな。 こちらはヒノヒカリ。稲穂の重みで頭を垂れています。 大きな実を、たくさんつけるように改良された現代米らしい姿です。 ハリマモチも順調に実をみのらせています。 草丈は隣りのヒノヒカリとほぼ同じですが、緑色が深いかな? 最後は総社赤米。隣の岡山県で生まれた品種です。 こちらも対馬産と同じくノギが赤く、古代米らしい佇まいです。 * * * もうしばらく田んぼで育てて、10月中旬には稲刈りをする予定です。 その様子もこのブログでお伝えできればと思いますので、 どうぞお楽しみに。 また、9月14日の講演会 「酒づくり今むかし-赤米酒を造ってみて-」は、 赤米に関連する講演です。 古代米に興味がある方は、ぜひ聴きにきてください。 お待ちしております!
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。