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1月 12, 2020の投稿を表示しています

企画展「ひょうごの遺跡」開幕しました

冬の企画展「ひょうごの遺跡2020 -調査研究速報-」開幕しました。 初日の扉が開きました。毎回そうですが、緊張の一瞬です。 兵庫県内から出土した資料を展示しています。 お住いの近くの遺跡があるかもしれませんね。 床に貼ってあるのは、前田遺跡の発掘現場を写した実物大の写真です。 調査の臨場感を味わってください。 展示した遺跡の調査報告書も置いています。(写真左下テーブル) 自由に閲覧できますので、より詳しく知りたい方は、 ソファーに座って、ゆっくりご覧いただけます。 開幕初日に、神戸新聞社さんが取材に来られました。 担当学芸員の説明を丹念にメモをされていました。 どのような記事になるのか楽しみです。 午後からは、途絶えることなくご来場いただきました。 「兵庫県で最近見つかったんだって」と、子どもたちに説明されてました。 興味を持ってくれればうれしいですね。 弥生時代前期末の土器から昭和初めの鉄道遺産まで、 2500年に渡る多彩な資料を展示しています。 企画展「ひょうごの遺跡2020 調査研究速報」は 3月15日(日)まで。 ご来館、お待ちしています。

蓮池保育園児童の卒園記念 -むかしの家ー 展示中

近隣の蓮池保育園の5歳児児童のみなさんが、卒園記念で作成した、 竪穴住居の粘土細工を、メインホールに展示しています。 1月17日午前、保育園の先生が作品を並べに来られました。 園児たちが遊んだ地元の大中遺跡にある復元竪穴住居をモデルに、 「むかしの家」づくりにチャレンジしたんだそうです。 「園児たちの感性豊かな作品をご鑑賞ください」と先生がおっしゃってました。 どの作品もとても上手に作っていて、感心しました。 個性的な竪穴住居がいっぱいです。 2月20日(木)まで展示していますので、ぜひご覧ください。

企画展「ひょうごの遺跡 2020」明日開幕

冬の企画展、「ひょうごの遺跡2020」がいよいよ開幕です。 列品作業もほぼ終了しましたので、その様子を少し紹介します。 このブログで展覧会を紹介する時は、毎回チラシを掲載しますが、 チラシやポスターは、担当学芸員とデザイン担当スタッフが作成します。 展覧会の人気を左右するだけに気をつかう、重要なアイテムです。 収蔵庫に保管している遺物や資料から、今回展示するものを選別しています。 エレベータ前に運び出した資料の一部です。 大型の運搬用エレベータで、特別展示室に運びます。 展覧会の準備では、収蔵庫と展示室を何回も往復します。 いよいよ列品作業が始まります。 担当学芸員を中心に、どこに何を並べるか、綿密に打ち合わせます。 大きな土器は重いので慎重に展示台に置きます。 列品は結構な力仕事です。 展示リストと大量に運び上げた資料を、一つひとつ確認しながらの作業です。 個々の資料の配置も注意が必要です。 何度も置いては見直して、見やすい置き方を探ります。 作業も大詰め、展示室全体のバランスを見ながら、 念入りにチェックをします。さて、どんな様子になったでしょうか。 「 ひょうごの遺跡 2020 -調査研究速報- 」 令和2年1月18日(土)~ 3月15日(日) 平成30年度に刊行した発掘調査報告書に掲載した遺跡と、 令和元年度に発掘調査を実施した遺跡から選りすぐりの資料を展示します。 ぜひ、ご来館ください。

冬の寄り道コンサート ~ひがはりぶらす~ 

1月12日、県立東播磨高等学校吹奏楽部による 「冬の寄り道コンサート  ~ひがはりぶらす~」が開催されました。   今年で4回目、年始の恒例行事になりました。 会場の講堂は超満員です。 司会者から本日のプログラムが紹介されました。 吹奏楽部は現在2年生10名、1年生13名で活動しているそうです。 第1部のアンサンブルコンサートから開演です。 最初にサックス6重奏です。曲は「ブエノスアイレスの春」 ブエノスアイレスの四季という4つの曲から作られている連作のうちの1曲で、 色っぽく雰囲気のある曲と紹介されました。 続いてトロンボーン3重奏で、「スターライト・ハイウェイ」 トロンボーンの音階を出すスライド(伸縮管)の素早い動きに思わず目がいきました。 トロンボーンとは大きなトランペットという意味だそうです。 出番を待つ生徒たち。明るく朗らかでした。 毎日3~4時間も練習するそうです。 ホルンのソロ演奏です。 「ハイホー」というよく耳にする曲を演奏してくれました。 トランペット3重奏による「Fanfare  For  St.Edmundsbury」 伸びのある音色が会場に響きました。 3種類の違う音色のソロが、後半に掛け合わさっていくところが聴きどころです。 木管5重奏です。曲は「ロックポート」 フルート1stとフルート2ndの掛け合いが聴きどころです。 金管楽器とは一味違う優しい音色に感じました。 金管8重奏は迫力あります。「華円舞」という曲を演奏してくれました。 第1部最後のサックス4重奏、曲は「彗星」 スピーディーでかっこいい音色を活かしたきれいな音楽です。 休憩を挟んで、第2部の合奏が開演です。 総勢21名による演奏は迫力がありました。 第2部の司会は、先輩・後輩コンビの二人で、 漫才でもしているかのような楽しい進行でした。 1曲目、「オーメンズ・オブ・ラブ」は、恋の予感と訳されるそうです。 2曲目は映画「スイングガールズ」で流れる「Let❛s Swing!」、 ジャズも聴かせてくれ

冬枯れの遺跡公園に早くも梅が・・・

1月13日成人の日、冬枯れの大中遺跡公園を歩いてみました。 年末年始の寒波予報もそれほどでもなく、暖かい日が続いていましたが、 ここ何日かは、冷たい風が吹くようになりました。 秋は黄色く色づいていたポプラも葉が落ち、 大中遺跡公園もようやく冬らしくなりました。 博物館西側の梅です。梅はいつになるかなあと、見入ってましたら・・・ 樹にちらほら赤い物が見えました。蕾です。早いですね。 そして、近寄ってよく見ると、三輪ほど花が開いていました。 年明けのこんなに早い時期に開花しているのを見るのは初めてです。 暖かさのせいでしょうか。 このままですと、満開の時期も早いかもしれません。 この冬、雪景色の大中遺跡公園をご紹介することができるのでしょうか。

兵庫考古学研究最前線2019 「アルタイ山中のクルガン」

冬には珍しくあたたかい日が続いた年始… 皆さまいかがお過ごしでしたか。 HPメンテナンスのため、少しブログ更新の間が開いてしまいました。 このブログをいつも読んでくださっている皆さま、お待たせしました。 1月11日(土)に今年初の講演会、 「アルタイ山中のクルガン(墳墓)」を開催しましたのでレポートします。 講師は、当館の和田 晴吾 館長。 今回は、まだロシアの国名がソビエト連邦だった約30年前… 1991年の夏に参加した「パジリク王墓日ソ合同調査」のことを振り返りつつ、 日本とアルタイ地方の墳墓の比較と、 その共通点から見える葬制の関係についてを話しました。 アルタイ地方とは、中国・モンゴル・カザフスタンの国境付近のことです。 気温が低くて一年の多くを氷に閉ざされているうえ乾燥しているため、 墳墓などの保存状態が非常によいことで知られていました。 この地で発展したスキタイ系遊牧騎馬民族の歴史と文化を探るため、 ソ連と日本・アメリカ・イギリス・韓国などが共同研究を行いました。 日本は保存科学の研究者が中心で、現地の宿泊は コンパネ作りの小屋に軍用の寝袋という厳しい環境でしたが、 当時は行くこと自体が難しい地域だったため、参加できて幸運だったと振り返ります。 大阪から新潟経由でソ連のハバロフスク空港についた後、 軍用のヘリコプターに乗って500Km以上の距離を移動。 調査地まで、給油を繰り返しながら、約5時間かかったそうです。 写真は、館長のチームメンバー(左から二番目が和田館長)。 寒い時期が長く、夏の2~3か月しか作業ができないため、調査はスピード勝負。 各チーム約10日の滞在で、和田館長の次の回の調査隊には、 当館の石野名誉館長が参加しています。 クルガンとは、積石(もしくは盛土)のある墳墓のことで、 日本の古墳やヨーロッパのケルンによく似ています。 形状や大きさは地域や時期により異なりますが、円形や方形があり、 直径約10mから45mほどのクルガンが確認されています。 調査した地域にあるクルガンは、円墳で小型のものが多く、 直径約15mのクルガンが主体でした。 基本的にクルガンは、①東に立石(立石群)、②西に祭祀

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