6月1日(土) 、春季特別展関連講演会を行いました。
講師は丸山 真史氏(東海大学 准教授)で、演題は「動物利用からみる兵庫の歴史」です。
13時30分より15時まで、考古博物館講堂におきましてご講演いただきました。
丸山先生は、明石市の出身です。わかりやすく丁寧にご講演いただきました。
今回も多くの皆様が参加され、熱心に受講されていました。
動物考古学とは、遺跡から出土する動物の骨や歯を分析し、人と動物の関係を明らかにして、文化や社会を読み解くものと教えていただきました。
縄文時代から海と関わりをもち、古墳時代後期には漁撈の職業的専門性が高まることがわかってきました。
狩猟採集社会から農耕社会へ変わり、古代以降は殺生禁断、肉食忌避の思想が一般化されたようです。
ネコの頭骨は、今回の特別展でも展示していますので、是非考古博物館にお越しください。
質疑応答も活発におこなわれました。
講演会終了後、特別展会場において更に詳しいお話を聴くことができました。
丸山先生におかれましては、ご多用の中ご講演に続いて展示品の解説もしていただき、ありがとうございました。
春季特別展(6月30日まで)の関連講演会も今回で3回目で、いよいよ次回6月29日(土)が、最後で演題は「動物と考古学を楽しむー春季特別展のみどころー」です。講師は、特別展担当学芸員の新田宏子が務めます。
特別展最終日は、新田学芸員の話を聴いてみどころを再確認していただければ嬉しく思います。
是非、2回目・3回目のご来場をお待ちしています。(小林)