10月1日開幕の秋季特別展「丹波焼誕生-はじまりの謎を探る-」の展示会場の準備が大詰めです。いつものように列品作業のようすをご紹介します。
今回のテーマは、日本六古窯の一つとして知られる丹波焼です。大きな壺も展示しますので、いつにも増して力仕事です。
覗きケースの並べ方を思案中。いかに資料を活かすように展示するか大事なところです。
安定の悪い破片なので、円筒形の文鎮を重ねて支えにし、持たせかけました。文鎮はシックな色の布で目立たぬように品よく細工しました。
隣の覗きケースです。全体のイメージとバランスを考えていきます。
数時間後、特展室をのぞきに行くと、このようにきれいにまとめて展示されていました。確かに置き方ひとつで違って見えますね。キャプションを置けば完成です。
愛知県陶磁美術館からお借りした渥美灰釉芦鷺文三耳壺(あつみかいゆうあしさぎもんさんじこ)の展示作業です。平安時代末期の重要文化財で、倒れないようテグスとチューブでしっかりと固定します。