今日は5月5日、端午の節句です。男の子のいるお宅にはかぶとが飾られているかもしれませんね。今回はそれにちなんで、当館オリジナルの「かぶとのペーパークラフト」のご紹介です。少し難しいかもしれませんが、チャレンジしてみてください。
モデルになったかぶとは、豊岡市出石町の宮内堀脇遺跡から出土しました。この遺跡は室町時代に但馬国の守護であった山名氏の本拠・此隅山城(このすみやまじょう)のふもとにあり、発掘調査した場所は山名氏の重臣の屋敷跡と推定されています。
モデルになったかぶとは、豊岡市出石町の宮内堀脇遺跡から出土しました。この遺跡は室町時代に但馬国の守護であった山名氏の本拠・此隅山城(このすみやまじょう)のふもとにあり、発掘調査した場所は山名氏の重臣の屋敷跡と推定されています。
此隅山城と宮内堀脇遺跡
発掘調査の様子
出土したのはかぶとの部品である「鍬形台(くわがただい)」です。かぶとの前には「鍬形(くわがた)」という角のような飾りが付きますが、その根元にあって鍬形をかぶと本体(鉢といいます)に固定するための金具です。精巧な装飾が施された優品であり、上級武士にふさわしいものです。
宮内堀脇遺跡出土の鍬形台
それではペーパークラフトを作ってみましょう。まず下の写真をクリックしてpdfファイルを紙に印刷してください。サイズはお好みでけっこうです。少し厚めの紙の方が作りやすいでしょう。(2枚に分かれています)
次に台紙から部品を切り出します。少し細かいですから注意して切り出してください。
次に鉢(はち)を組み立てます。のりしろにのりを付けて貼り合わせてください。
次は「しころ」の両端を折り曲げて貼り合わせます。そのあと端を少し巻いてください。
最後に鉢、しころ、まびさし、くわがた・まえたての4つの部品を貼り合わせて完成です。うまくできましたか?大きな紙で作ると、小さなお子さんなら本当にかぶることができますよ。
(企画広報課 多賀茂治)