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壱岐の貝殻を使ったワークショップ 「オリジナルシェルボトルづくり」

無事に台風が通り過ぎ、青空の広がった8月17日(土)。
当博物館では、壱岐の貝殻を使ったワークショップ
「オリジナルシェルボトルづくり」を開催しました。
夏休みも折り返しての土曜日とあって、受付時間には長い行列ができました。
 ワクワクしますね。さあ、皆さん会場の中へどうぞ!
今回も先生役として、壱岐市立一支国博物館の皆さんが駆けつけてくださいました。
ワークショップの流れと、壱岐島の特色についてご紹介いただきました。

ワークショップの参加者は小学生以下のお客さまも多いため、
展示品にまつわるクイズなどを交えつつ、楽しくお話してくださいました。

「この人面石や亀形の飾りは今、この博物館で展示していますので、
良かったらあとでホンモノを見て帰ってくださいね」
「はーい!」

さて、いよいよ作業開始です。
まずは貝を入れるボトル選びから。
壱岐のオリジナルラベル付き(日付入り)です。うれしいですね。
ボトルに集める貝は、壱岐島の海岸からホンモノを運んできていただきました。
貝の色、カタチ、大きさ…一つひとつ違うので迷います。
子どもも大人も夢中です。「どれがいいかなぁ?」
古代では壱岐の貝、なかでも鮑(アワビ)は地元で食べるだけではく、
税として都に納めていました。
貴重なものとして、価値が認められていたのですね。
干した鮑は薬(薬膳)として重宝されたそうです。


気に入った貝を、
ピンセットで丁寧にボトルに詰めていきます。

皆さんが作業されている後ろでは、
海の雰囲気を出すために、ちょっとした演出をしてみました。

当博物館外の広場で採れたドングリを入れたコンテナをシーソーのように動かして、
映画やラジオの音響さんのように、潮騒の効果音を奏でました。
興味をもたれた参加者も飛び入りでお手伝い。
ざざーーん。「上手、じょうず!」

 思いどおりに貝や砂を詰め終わったら、ふたをして、

オリジナルシェルボトルの完成です!


楽しい夏の思い出になりましたでしょうか?
壱岐島にも、当博物館にも、ぜひまたお出かけくださいね。
お待ちしております!

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