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絶滅危惧種 オニバス 大量発生

今年もオニバスが見られました。 オニバスは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている貴重な水生植物です。 東播磨地域のため池では結構見られますが、最近はその場所も限られるようです。 今年はなかなか見られませんでしたが、いつの間にか例年にないほど発生しました。 昨年10月に狐狸ヶ池の水抜きを行ったのが功を奏したのかも知れません。例年の5~6倍ほど育っています。 狐狸ヶ池の橋からは、まぢかに見ることができます。 睡蓮の花も今が満開です。 ちなみにオニバスは、スイレン科に属します。 葉の表面は色んな表情をしています。 大きいもので直径1mくらいになっています。 オニバスも花が咲くそうですが、ここ数年見ることができません。 引き続き観察したいと思います。 当館にお越しの際には、大中遺跡公園と合わせて狐狸ヶ池のオニバスもご覧下さい。 ただいま開催中の企画展「金銀銅の考古学」が8月30日(日)までですので、まだご覧になられていない方は、この週末がチャンスです。ぜひどうぞ。

三次元の画像を公開 単鳳環頭大刀柄頭

現在開催中の企画展「金銀銅の考古学」の目玉の一つに、 「金銅製単鳳環頭大刀柄頭」 (こんどうせい/たんほう/かんとうたち/つかがしら) があります。 ずいぶん、長い名前ですが、 (金銅製) 銅の本体に金メッキ(金を水銀に溶かしてメッキする金アマルガム法による)されて製作されたもの (単鳳) 中心に一羽の鳳凰がデザインされているもの (環頭大刀) 刀の柄のグリップエンド部分が環状になった種類の大刀 (柄頭) 刀の柄のグリップエンド部分 という意味です。 三木市志染町窟屋1号墳(古墳時代後期)から出土しました。 環頭大刀の名称 今回、展示にあたって大手前大学史学研究所と当館で協力し、3次元計測、3Dプリンターによる出力、インターネット上での3次元データの公開、を行いました。 3D画像 3D画像の公開場所 (Sketchfab)は こちら 操作すると、いろんな方向、大きさで、迫力満点の画像が見れます。ぜひ一度体験してみて下さい。手に取るように観察できますよ。 樹脂で出力されたレプリカは展示室に置いています。自由に触れますので、こちらも体感してみて下さい。 お待ちしております。 学芸課 中村 弘

開催中の企画展から -学芸員の細かな作業-

 7月23日に開幕しました企画展「金銀銅の考古学」、多くのお客さまにご来場いただいています。  金や銀で飾られた耳飾りや、大量に埋められた銅銭など300点に及ぶ出土品とそれらを採掘した鉱山を紹介しています。  今回の展覧会の展示作業の状況を一部ご紹介します。  手前の大きな須恵器甕ですが…、  重たいうえに、落とさないよう慎重に置かなければなりません。けっこう力が必要ですし、細かな神経も求められます。  また、今回の展示では、銅銭や金環、銀環など小さな展示物が数多くあります。  一つ一つビニール袋に入れて保管していた金環や銅銭などを袋から出します。手袋をはめて、取り扱いに注意します。扱うものの材質によって手袋を代えます。細かな作業がしやすいように指に密着する薄い手袋を使います。手袋を両手にきっちりはめるだけで、3~4分かかります。  展覧会は、こういった学芸員の細かな作業によって皆さんにご覧いただいています。  展示物の一つをご紹介します。  中央にあるのは2m近い木製の出土品です。さて、これは一体何でしょうか?   これは雁木梯子(がんぎばしご)といい、鉱山内の竪坑を上下する時に足をかけて登ったり降りたりする、いわゆる梯子(階段)の役目をするものです。(写真は、雁木梯子を発見した時のものです。)こんなちいさなステップで登り降りなんて、大変だったでしょうね。  展示室には鉱山を紹介する冊子を置いています。読み応えあります。  これらはご自由にお持ち帰りいただけます。  企画展「金銀銅の考古学」は、8月30日(日)までの開催です。お見逃しのないようご来場ください。お待ちしております。

#自宅でも考古博 33「調査研究事業 古代官道」

 考古博物館が開館した平成19年から、現在も継続して行われている調査研究事業に、「兵庫県内における古代官道に関する調査研究」があります。  古代官道とは、飛鳥時代に整備され、奈良時代に改修された国の直轄事業の道、つまり「国道」のことです。主要なものとして、都と各地方を直接結ぶ七道(山陽道、山陰道、南海道、西海道、東海道、東山道、北陸道)があります。この時の名称は現在にも引き継がれて使用されています(山陽自動車道など)。  兵庫県ではこのうち山陽道、山陰道、南海道の3つの道が通過していました。  それぞれの道には、一定の距離(16㎞が基本)ごとに駅家(うまや)が設置され、馬の乗り換えや利用者の宿泊、饗宴などが行われました(今の高速道路のサービスエリア的な)。  この古代官道の考古学的研究は、兵庫県が全国でも最先端を進んでいる、と自信を持って言えるほどです。  その根拠は、全国で初めて駅家であると確認された遺跡「小犬丸遺跡(こいまるいせき)」【=布勢駅家(ふせのうまや)】(たつの市)があること、さらに、全国で唯一の国指定史跡となっている駅家【野磨駅家(やまのうまや)】(上郡町)があること、が挙げられます。  当館では、山陽道の駅家のうち、賀古駅家(かこのうまや/加古川市)(H20~21)、(仮称)邑美駅家(おうみのうまや/明石市)(H22~24)、邑智(大市)駅家(おおちのうまや/姫路市)(H25~28)、高田駅家(たかだのうまや)(R1~)の発掘調査を行い、位置を確定したり、出土品を収集したりするなど、多くの成果を上げています。  私も、第1期の調査である賀古駅家(古大内遺跡/ふろうちいせき)の調査を2年間、担当しました。その間、山陽道から駅家の東門への進入路の発見、唐居敷(からいじき)の発見など、多くの成果がありました。  今後の研究の進展にご期待ください! (学芸課 中村 弘)

ほったんに応援をおねがいします

全国の美術館・博物館を紹介するwebサイト、 インターネットミュージアム主催の 「ミュージアム キャラクター アワード」。 個性豊かなキャラクターたちが勢ぞろいの人気投票に、 当館のマスコットキャラクター「ほったん」が今年も出場しています。 みなさんのおかげで、 2018年度は40位、昨年度は25位と、 少しずつ順位があがってきているほったん。 今年こそは上位入賞をと本人(?)は期待していますが、 どうなるでしょうか? みなさんの応援をお待ちしています。 投票期間は、9月11日(金)の午後3時までです。 「ほったん」に、あたたかい一票をおねがいします。 投票は【 こちら 】のほったん応援ページ もしくは下のQRコードから。↓ ミュージアムキャラクターアワード2020の詳細は、 こちらのページでご確認ください。↓ 主催者ホームページ [ https://www.museum.or.jp/museum-chara/2020 ]

地元テレビ局の取材

考古博物館で地元テレビ局の取材がありました。 番組のコーナーで博物館の紹介をしてくださいます。 その撮影の様子をご紹介します。 元陸上オリンピック選手、兵庫県出身の小林祐梨子さんがリポーターです。 最初に当館の “いつでもできる古代体験” で好評のまが玉づくりに挑戦です。 当館職員の指導のもと、まが玉を砥石で削っているところです。 「結構きれいにできてますよね?」小林さんの明るい声が響きます。 楽しんでいただけましたでしょうか。 続いて当館の企画広報課長が館の説明をします。 小林さんの質問にテキパキ答えます。 当館で人気の「発掘ひろば」の紹介です。 特別展示室です。 開催中の企画展の内容について簡単に説明します。 屋外でも撮影しました。 東播磨の観光スポットが掲載されたパンフレットを紹介しています。 館内に戻って、常設展示コーナーの紹介です。 「ナウマンゾウは迫力ですね」と、角度を変えて撮影していました。 最後に、もう一度特別展示室で、ただいま開催中の企画展「金銀銅の考古学」を詳しく撮影して終了しました。  サンテレビの「ひょうご発信!」という番組の “教えて! ひょうご” のコーナーで、『兵庫魅力発見の旅 ~東播磨~』と題して、東播磨3市2町が取り上げられます。10分ほどのコーナーで、当館は播磨町の施設として2~3分紹介されるようです。  今回の撮影が、どのように編集されているか、非常に興味のあるところです。  番組の放送予定日は8月9日(日)8時30分~9時、再放送が8月10日(月)8時~8時30分です。ぜひご覧ください。     *  *  *  *  *  ようやく梅雨も明け、これから暑くなりますので、涼しい考古博物館にぜひお越しください。お待ちしております。  企画展「金銀銅の考古学」は、8月30日(日) までですのでお見逃しのないように!    ご来館に際しましては、マスクの着用や検温、ソーシャルディスタンス等、新型コロナウイルス感染予防にご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。

#自宅でも考古博 32 「発掘こぼれ話6 兵庫県三ツ塚廃寺の発掘」

  1972(昭和47)年、大学院1回生になって、初めて調査員として参加したのが丹波市市島町の三ツ塚廃寺(遺跡)という白鳳時代(7世紀後葉)の寺跡だった。  春先に、西宮市にある甲陽中・高校の高井悌三郎先生が小林行雄先生を訪ねて来られていたのは知っていたが、そこで話が決まったのか、夏の発掘には三ツ塚に行くことになった。おまけと言っては何だが、その学年の後期の半年間、甲陽中学校で地理の非常勤講師をすることも決まった。   神戸新聞の壇上重光 さんと  調査団長は高井先生で、現場監督は京都大学考古学研究会の創設者の一人である橋本久さん(大阪経済法科大)。主力は神戸大学考古学研究会のメンバーだった。宿舎は遺跡近くにあった済納寺保育園の板敷きの大部屋。  調査員ということで、高井先生と橋本さんの指導を受けながら、かなり自由に掘らせてもらえ、たいへん勉強になった。しばらく辰馬考古資料館にいた大学の同級生の中田興吉さん(大阪学院大学)がいてくれたことも大きな助けになった。    男子は大部屋で雑魚寝だったので、夜は大騒ぎ。ビール大ビン1本がちょうど入る丼茶碗でがぶ飲みする猛者が何人もいた。飲んでいる最中に雨が降りだすと、そのまま全員現場に駆けつけシートを掛けてまわった。帰る前に毎日掛けておけば良かったのに。酔っぱらってトレンチに落ちたのもいた。  朝夕の食事はどこかの給食センターのものだったが、フライものが多く、1週間もすればイヤになった。ただ、カレーが出た時だけは大人気で競争になり、1杯目はかまずに流しこむものも現れた。   印象に残っているのは味噌汁。旨い不味いの問題ではなく、時々異物が入っていたのだ。最初は短い紐などだったが、針金になり、最後は金の差し歯になった。ああー。それが当たった学生は二度と味噌汁を飲まなくなった。と言うことは、他のものは飲みつづけていたということだ。    夏休みが終わり、学生が引きあげると、泊まるのは、ほとんど橋本・中田・和田の3人になった。午前2時、3時とトランプに興じ、それでも朝は7時起床。私は11月に結婚することが決まっていて京都にアパートを借りていたので、1週間で市島町の現場、京都のアパート、西宮の甲陽中学を三角まわりした。  アパートには妻になる予定の人がすでに入っていたが、初めて帰った時、2間し...

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