考古博西入り口を入るとまず目に付くのが「大型の壺」
弥生土器には壺や甕、高坏などの種類がありますが、
この土器は食料等を貯える「壺」
この壺は今から約2,200年前(弥生時代前期)につくられたもの
加古川市加古川町美乃利・大野の「美乃利(みのり)遺跡」で出土しました
近畿地方の弥生時代を通じてこの大型の壺は最大級!
高さ、幅とも約90cm 容量は約200リットル
まっすぐに伸びた頸(くび)の上端にヘラで刻み文様が入れられています
大きく膨らんだ胴部の表面には
荒いハケ、細かなハケで仕上げをした跡があります
中をのぞきこむと・・・
安定を保つため、発砲スチロールのチップで埋められています
(土器には触れないでくださいね)
出土した場所は加古川市立氷丘中学校のすぐ西側
地面に穴を掘られて、据えつけられたようです
バラバラになった状態で折か重なって発見されました
中からは貯蔵物はみつかりませんでした
有機物(米など)が入っていたのかもしれません
土器片を完全な形に組み立てるのは高度な技術が必要です
出土品整理作業には熟練した方が担当しました
ひとつひとつの土器に 語られることがたくさんあります
西入り口入ってすぐ左
「ときのギャラリー」にあります
ぜひご覧下さい