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講演”やきもの”の出土品と伝世品

当館では 兵庫県内の注目される発掘調査成果や最新の研究成果などについて、学芸員等が各テーマに沿ってよりすぐりの情報をわかりやすくご紹介する、連続講座(全9回)を開催しています。 第7回目となる講座を9 日(土)に開催します。 菊花文三耳壺(個人蔵) 今回は、 ひょうごの誇る「丹波焼」、「三田焼」、「 珉平焼(みんぺいやき)」などの”やきもの”について、兵庫県まちづくり 技術センター埋蔵文化財調査部 仁尾副課長が講演します。 土と炎が作り上げる”やきもの”、いわゆる陶磁器については、遺跡 などから発掘 された出土品と ら世に愛玩 (あいがん) されて伝えられてきた伝世品があります。 仁尾さんは発掘調査員であるとともに、兵庫陶芸美術館の元学芸員であり、茶道を嗜む茶人でもありますので、出土品、伝世品あらゆる”やきもの”のアラカルトが語られることと思います。 どうぞお楽しみに! 「兵庫考古学研究最前線  2012 」  講演「”やきもの”の出土品と伝世品 」        平成25 年2 月9 日(土) 13:30 ~ 15:00       当館講堂にて 当日受付、定員120名、入場無料  

企画展ひょうごの遺跡VOL5の説明会を行います

唐三彩弁口瓶 2月3日(日) 午後1時30分~2時00分にかけて、担当学芸員による展示解説を、特別展示室にて行います。  特に、今回、展示されている資料のうち、 唐三彩弁口瓶 は破片ですが、唐三彩の弁口瓶は兵庫県以外では出土例の見られない、非常に貴重なものです。  この他、室町時代前期の丹波焼甕、古墳時代中期の方墳から出土した家形埴輪など貴重な資料が数多く展示されています。 東沢1号墳出土須恵器 東沢1号墳出土家形埴輪 ぜひ、一度、当館を訪れ、ご見学下さい。

雪の考古博物館

閉館日の今朝、冷え込みました。 太平洋岸の各地でも雪が降りました。 考古博物館の芝生、体験広場なども雪に覆われました。 朝だけの素敵な光景でした。

ヨシ刈ります 弥生の新たな住まい造り

加古大池 考古博物館に隣接する弥生の集落跡、史跡大中遺跡では竪穴住居の復元プロジェクトが続けられています。 このプロジェクトはため池環境の保全を進める いなみ野ため池ミュージアム 、里山林の保全に取り組む ひょうご森の倶楽部 、史跡の保存整備と活用に取り組む 兵庫県立考古博物館 と博物館の支援ボランティアグループ ひょうご考古楽倶楽部 、地域活動と建築技術の実戦を行う 国立明石工業高等専門学校 が共同して行っているものです。 大中遺跡には竪穴住居プロジェクトが復元した3棟を含めて8棟の竪穴住居があり、現在9棟目の建築を行っています。 今日はこれらのグループが共同して竪穴住居復元に必要な屋根材調達のため、加古郡稲美町の加古大池でのヨシ刈りを行うこととなりました。 参加者のみなさんは、9時半の集合時間をきっちり守られ、まずミーティングです。 本日の復元プロジェクト責任者、考古博物館企画広報課長からの挨拶により、いよいよ行動開始です。 昨日は冬型で風が強く大変な一日でしたが、今日は穏やかで絶好のヨシ刈り日和です。 大空に伸びるヨシ ヨシ原が広がります。 ぬかるみに 戦場に架ける橋 を敷設します。 さあ、始まりました。 赤米刈り取りにも使う、稲刈り用の鎌を使います。 刈ったヨシを束ねて結わえます。 こんなふうにまとめます。 トラックに乗せる場所まで運びます。 それぞれ、役割分担して頑張ります。 やった!! ようやく昼ごはんです。 お腹ぺこぺこです。 ため池と言えば香川県が有名ですが、兵庫県はため池の数が4万箇所以上あり、実は全国一ため池の多い県なのです。 そのなかでもここ加古大池は、いなみ野台地の中にあり、江戸時代 (17世紀中期)に築造された 兵庫県で一番大きなため池で、 満水面積が49ha、甲子園球場の約12倍の大きさです。 1haもあるヨシ原が保全されており、多くの野鳥がやってきます。 自然の浄化作用の重要な場所となるヨシ原のヨシを刈るのは、枯れて沈殿して腐敗するのを防ぐ、今年出る新芽の成長を助ける、越冬する害虫の卵などを駆除するなど...

企画展 ひょうごの遺跡 Vol.5  始まりました。

最後の列品を行います。 今年度佐用町平福の 平福御殿屋敷跡 から発掘された 鬼瓦 です。 平福御殿屋敷は利神城(りかんじょう)の山麓に構築された城主のための屋敷です。 この鬼瓦は江戸時代の溝の側壁材に転用されていましたが、製作技法などから御殿屋敷跡と同じく慶長初期の作と考えられます。 壁ケースのガラス戸をロックします。 列品作業の続いていた企画展「ひょうごの遺跡 Vol.5 -調査研究速報-」がいよいよ始まりました。  会期は4月7日までです。 特別展示室の扉も開かれました 池ノ下遺跡(姫路市) 縄文土器 神出遺跡(神戸市西区) 鬼瓦 内高山古墳群(朝来市) はぞう 喜志・下所遺跡(三田市) 臼玉  考古博物館の支援ボランティアグループ「ひょうご考古楽倶楽部」の取り組みも紹介しています。 近くの蓮池保育園のみなさんの、大中遺跡の竪穴住居をモデルにつくられた「むかしの家」の作品も寄せられています。 本日の講演会「兵庫県考古学研究最前線2012」 (公財)兵庫県まちづくり技術センター 深井明比古さんの「 タイル考古学の世界 」も行われました。

特殊壺づくりに挑戦してみませんか?

考古博の古代体験講座をご案内します。(受付中-お問い合わせ先などは後ほど) 今年の土器づくり講座のなかで最もテクニックが必要な講座です。 その名も「特殊壺づくり」 赤穂市の有年原・田中(うねはら・たなか)遺跡の墳丘墓(ふんきゅうぼ)の溝から出土した 弥生時代後期の壺をモデルに製作します。 この土器はお墓に供えられていたもので、 普段使いの壺に比べて丁寧につくられ、また装飾に富んでいます。 死者を葬るときの祭祀に使われた、“特殊”な壺なのです。 その土器をつくってみようというのがこの講座です。 現在指導にあたる当館の土器グループのメンバーが見本の土器を作っています。 ちょっとだけ、紹介しますね。 土器の実測図(設計図面のようなものです) 左半分に外側の特徴、右半分に断面と内側の特徴が記入 されています。 実測図を横に置いて成形していきます。 手元のアップ 口縁部に施された 渦巻紋、鋸歯紋(きょしもん)、刺突紋(しとつもん) 体部(胴体の部分)に施された 凸帯(とったい)棒状浮紋(ぼうじょうふもん)など これが完成品(見本です) 焼成前のもの 大きさはこれくらいです。 実物の1/2の縮尺になります。 この講座は、まだ空きがあります。 挑戦したいとお考えの方は、学習支援課までお申し込みください。 講座名:「連続講座!特殊壺づくり」 日時:2月2日(土)と9日(土) 10:00~15:00の2日間(1日では完成しませんので・・) 受講料は2,000円(2日分)となります。 2日間かけて製作するので根気がいりますが、完成したときの感激はひとしおです。 土器は暫く乾燥させたあと焼成(博物館の窯で)します。3月頃できあがります。 参加申し込みの先の電話番号は079-437-5564です。 お待ちしてま~す!

企画展 ひょうごの遺跡 男たちの作業が続いています

考古博物館の有料ゾーン入口の右奥、特別展示室に入る白い扉の向こうでは、時間に追われながら、こだわりの男たちの作業が続いています。    1月26日(土)から兵庫県での最近の発掘状況をお知らせする 企画展 ひょうごの遺跡 Vol.5 -調査研究速報- が始まります。 数日前から展示品を並べる作業、業界用語でいう 列品 が続いています。 スペース割をして解説文を貼り 何もない状態から 順番に列品が始まります 何もなかったところに コンテナの展示品を積み上げ 並べていきます 展示ケースの中も並べ ガラスの開け閉めはこんな道具で行います 県下の地域ごとに展示して ガラス越しに検討が続きます 加古川市東沢1号墳 家形埴輪 ポスター使用の須恵器台 三田市貴志・下所遺跡 臼玉ほか 次はO(オー)学芸員イチ押しの唐三彩弁口瓶(とうさんさいべんこうへい)です。 詳しくは企画展に来られて、解説文をご覧ください。 学芸員はそれぞれこだわりのイチ押しがあり、対外的に発表するにも調整が大変です。 もう少しで、といっても後1日しかありませんが、完成させます。 今日も夜遅くなるのでしょうか。 作業が続きます。  企画展 考古博物館ホームページもよおし案内は こちらです。

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