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ほったんのなぜなぜコーナー 「ツボとカメ」




 

ほったん

先日、丹波市の柏原藩陣屋跡で藩校「崇広館」の講堂跡の発見についての現地説明会があったんだ。

ボクも行きたかったけれど、10月の下滝野・奥瀬遺跡では、興奮してはしゃぎ過ぎたため、今回はお家での待機命令!


でも、職員さんが「勉強しておくように」と資料をくれたんだ。


とても、興味深い内容だったけれど、ひとつ気になったことがあって・・・

それは「カメ」。漢字で書くと「甕」らしいけど、とても覚えきれない。

もらった写真の中に「桶(オケ)と甕(カメ)」というのがあるんだけれど、焼きものの入れ物って普通は壷(ツボ)と言うんじゃないかと思うんだ。

 近世の埋桶()と埋甕()(柏原藩陣屋跡)


あっ 職員さんがいたから、早速聞いてみよう!


職員さん

やぁ ほったん 早速、資料を読んでるなんて、優秀だね。「壷と甕」の表示間違いがあるって?

ほーなるほど。なかなかいいところに気が付いたね。確かにこの二つの言い方には線引きが難しいところがあるんだ。


一般的に言うと 「ツボは胴部分が膨らんでいて口が狭くなった容器」、「カメは胴部分は膨らんでいて、口が広い」といったような定義があるけれど、時代によって形状や用途が変わるので、きっちりと区分けするのは難しいかもしれないね。


結構、いい加減なんだなぁ。もっとはっきりしてほしいよ。


じゃあ、ほったんは食器のおわんとおさらの区別がきっちりできるかい?


確かにご飯を入れる茶碗やケーキをのせるお皿なんかはわかりやすいけれども、皿にも深いものがあって椀と区別しにくいものもあるね。


土器の形状にもいろいろあって壺や甕のほかにも坏(つき)、鉢(はち)、椀(わん)、それから館のイベントで使う土器パズルは高坏(たかつき)形土器という種類なんだよ。


 土器パズル:高坏形土器
このモデルは、神戸市東灘区の坊ケ塚遺跡(ぼうがづかいせき)見つかった方墳(ほうふん)出土の須恵器「高坏」です。 

蓋(ふた)が伴うことから「有蓋高坏(ゆうがいたかつき)」よばれています。

      〔イベント時に登場するので、また挑戦してみてね〕



いろいろあって頭がこんがらがってきちゃった。

もう少しわかりやすい方法はないのかな。


実は専門的になるけれど、分類法はあるんだよ。

それは、東京大学の理学博士で人類学者の長谷部博士が土器を横からみた図を9分割して分類するという手法を提唱したんだ。

この博士はなんと「明石原人」の名付け親なんだよ。


へーやっぱりそういった偉い人がいるもんだね。しかも明石原人という身近な存在に関わっていたなんてスゴイね。


ただ、形による分類も大事だけれど、その土器がどういった目的で作られ使用されたのかといった見方も重要なんだ。

古代では、水や食料の保存に使われていたものを壷、調理のための煮炊き道具のことを甕と呼んでいるよ。


ふ~ん そうかやっぱり分類って一筋縄ではいかないんだね。


ところで、そういえば以前に館の入口に並べてある土器を見学していた時に、職員さんにだまされて、肥だめを覗かされたことを思い出したぞ。


職員さんもひどいことをするなぁ!

(ほったん回想)

 

「ほら、底に白いものがあるだろ。よく見てごらん(ウヒヒ)」

「う~んこれは何かなぁ」


 

「えー!肥だめとして使われていた・・  ヒドイ・・」


ごめんごめん。あの時は悪かったよ。ほったんがあまりにも熱心だったんでつい・・・


でも、今回ツボとカメの違いに気が付くなんて、やはりほったんは偉いよ。


というのは、博物館のホームページの中に「自宅でも考古博」という館職員が書いたブログ記事があるんだけれど、なんとそのなかに前館長の和田館長が書かれた記事があって、その内容が「ツボとカメ」について書かれているんだ。

       5 大きな壺と甕.pdf ←こちらです


さすが、ほったん!!


えっ そうだったの超ビックリ! まさかそんなことが。

でも、すごくうれしいよ。いいことを教えてくれたから肥だめのことは許してあげる。 




  




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