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骨考古学

兵庫県立考古博物館石野博信館長がコーディネートする

ひょうご講座「考古学最新研究から”ひょうご”を考える」

(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構学術交流センター

この講座はひょうご五国の発掘調査で得られた最新資料などを古代ひょうごの「人」
自然災害の痕跡から今後の災害への対応等を考える「環境」
古代国家成立に関連した「社会」
国内外の技術や製品が行き交う「交流」
を考古学や関連諸科学により、
”ひょうご”から考古学最新研究を発信する講座です。

10月9日(木)
第5回は
身体史観で読み解く「ひょうご人」
片山一道(京都大学名誉教授)
が講義されました

また片山先生と石野博信館長が対談しました

講義中の片山先生

身体史観とは
過去の人びとの身体像(顔立ちと体形)をもとに、人間の歴史を読み解く歴史感

古人骨から判読できること
性別・死亡年齢・顔かたち・身長、体格、プロポーション、骨折歴
産児歴・ABO式血液型・生存年代など多数

片山先生・石野館長の対談では

日本列島の弥生人は大陸から渡来したのか?
稲作などの弥生文化は大陸から入ったが、神戸市新方遺跡で発見された
弥生前期の人骨は全て「縄文的」特徴!
生活文化は大きく変わったが、人間はかわっていない

明石市西八木海岸で発見された「明石人骨」の実態は?
一時期、教科書に明石原人として掲載されたが、
現在の解釈では縄文人以降(現世人ホモサピエンスと考えられる・・・
など

興味深い内容の対談でした


兵庫県立考古博物館に展示している「ナゾの骨」
じっくり ご観覧ください




【お知らせ】

特別展講演会開催のお知らせ
10月18日(土)13:30~15:00 整理券配布12:50から 
当館講堂 定員120名 無料
播但線の物語
長濱誠司:公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター副課長

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特別展のご案内
 「鉄道がきた! ー舟運・海運・馬車道・鉄道ー
10月4日(土)~11月30日(日)
県内の鉄道関連遺跡から出土した発掘資料や遺構を紹介するとともに、
近代化を牽引したといわれる鉄道を基軸に、
舟運・海運・馬車道と鉄道との関係や、
鉄道の発展と地域産業との関係などを垣間見ます。

講演会ミニSLに乗ろうNゲージプラレール走行会など

楽しいイベントが盛りだくさん!!
展覧会の観覧、イベント参加をお待ちしております
詳しくはH.P.をご覧ください

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特別展会期中のイベント
紙芝居「きかんしゃ ベッシー
会期中の土曜日・日曜日
13:00~13:20
無料
※11月23日(日祝)をのぞく

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発掘体験すると

トレジャーカードがもらえる!

配布再開しています
観覧券が必要です
ルールをまもって 楽しく体験!
10月1日から17時閉館(受付16:30まで)です

くわしくは
こうこはくへ行こう!(下記をご覧下さい)

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開館中のイベント
(土)14:00~15:00 ときどきドキドキ体験!石棺に入ろう
(日)14:00~15:00 ときどきドキドキ体験!古代船に乗ろう

観覧券が必要です

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毎月第2土曜日
次回は11月8日(土)
解説「バックヤード見学ツアー」
博物館の舞台裏をご案内します
13:30~14:10
定員15名(当日受付)
観覧券が必要です
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台風一過 出歩きたい!
古代体験いっぱい!
考古博へどうぞご来館ください!








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