考古博物館が所蔵している、加古川市「望塚銅鐸(ぼんづかどうたく)」の詳細な実測図の作成に奮闘中です!
弥生時代における謎の青銅製の祭器である「銅鐸」
実測している銅鐸は加古川八幡町で、大正時代13~14年ごろに開墾中に出土したもので、現在、当館が所蔵しています。
現在、奈良文化財研究所と考古博物館と共同で3D計測やX線等を活用した「詳細な実測図」の作成に奮闘中です。
ヒレの部分にある鋸歯文の細かな線を観察する学芸員
特別収蔵庫に厳重に保管されています
粘着シートでホコリも持ち込まず
3D写真と原物を詳細に見比べながら
線の幅や形も1本1本確認してコンピューターにて図化します
銅鐸側面の3D写真(左)と実測図(右)
銅鐸表面につけられた線の凸凹を図に表現しています
このように表面の文様の凹凸が僅かなため、読み取りや図化に苦労します
詳細な図化を積み重ねることで、他の場所から出土した銅鐸と同じ鋳型で作られたとか、どこでつくられたかなどが判り、弥生時代社会の解明につながるのです。
展示や体験だけでなく、このような調査研究がつづいています・・・
お知らせ
9月7日(土)10:00~15:30体験 縄文深鉢形土器をつくろう
(本格的な土器づくり 今年あ縄文時代の深鉢形土器をつくります)
予約受付必要 定員:15名 対象:小学4年生以上~一般 参加費:1,000円
9月7日(土)13:30~15:00講演 考古学研究最前線第1回 「古代の海人ー浜辺の遺跡の調査からー」
多賀茂治(当館埋蔵文化財課主査)
13:00より受付 事前申込不要 定員120名 受講無料
詳細は兵庫県立考古博物館ホームページでご確認を