いよいよ、今週26日(土)から始まる 令和7年度春季特別展「弥生の至宝 銅鐸」の準備の様子です。
25日(金)には内覧会があるので、残り3日ほどしか時間がありません。
「この状態で間に合うの?」と思われるかもしれませんが、この最後のラストスパートが担当学芸員の腕の見せ所です。
「もっと早く並べておけばいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は理由があります。
この梱包の箱のままで置いておくのは「空気に馴染ませる」という工程が必要だからだそうです。全国各地から当館に運ばれ、いきなりその場の空気に触れると環境の急激な変化によって、劣化等の悪い影響がある場合があるので、これらの展示物も1週間この状態で静かに展示室内に保管されていました。
ちなみに、先ほど写っていた大きな箱は東京国立博物館からやってきた銅鐸で高さは1mを超えているそうです。銅鐸としては最大級のものだそうで、早く中身が見たいですね。
展示品は並べるだけでなく、倒れたりしないように慎重に透明な糸(テグス)を使ってしっかり固定していきます。
展示方法もできるだけ皆さんにわかりやすいように、テーマを決めてどのような流れですすめていくか? 頭の中では完成していても、実際に展示物を飾ってみるとイメージと少し違うような ・・・
試行錯誤の連続です。
もっと紹介したいところですが、今日のところはこれくらいで・・
その他、「具体的な銅鐸のつくり方」など観覧者目線で謎や疑問が解決できるような展示が行われていて、見どころ満載です。
ぜひお楽しみに!!
さらに宣伝をふたつ。
今回は一般の方々にも親しみやすい「銅鐸」をテーマとしていることから、他施設との連携事業も行っています。
「ひょうご銅鐸めぐり」
<詳細はこちら>
県内で銅鐸を展示している9か所の博物館・資料館が連携し、スタンプラリーを開催!(4月26日(土)~6月29日(日))
スタンプを集めて、タテ・ヨコ・ナナメのいずれかでビンゴをそろえる。
1列そろえば1個、3列そろえばさらにもう1個のオリジナル缶バッチをプレゼント。
さらに、全てのスタンプを集めた方には、なんと兵庫県立考古博物館の展覧会に無料でご招待!
詳しい内容は当館のHPを確認して、楽しみながら銅鐸の謎に挑戦してね!
「神戸市立博物館との連携事業」
神戸市立博物館(中央区京町24番地)では、特別展「銅鐸とムラ―国宝 桜ヶ丘銅鐸をめぐる弥生の営み―」<会期:令和7年7月5日(土)~8月31日(日)>が開催されます。
この会期中、神戸市立博物館券売窓口に、当館(兵庫県立考古博物館)の春季特別展「弥生の至宝 銅鐸」の観覧券半券をご提示された方に、オリジナルステッカーがプレゼントされます。
考古博の春季特別展では、神戸市博物館で展示予定の「国宝 桜ヶ丘銅鐸」の複製も展示しています。考古博でしっかり勉強して神戸市博へも足を運んでください。
桜ヶ丘5号銅鐸:神戸市東灘区(原品:神戸市立博物館蔵)