ほったんが考古博物館を見学して、ふと疑問に思ったことを博物館の学芸員さんにおしえてもらうという新シリーズが誕生しました。
記念の第1回はズバリ「土器(どき)」です。
(ほったん)
ボクほったん。去年、全国の博物館マスコットキャラクター大会で第2位になった人気者。(惜しい)
さ~て、博物館の中をいろいろと探検するぞ!
ん!? 玄関を入ってすぐのところにいろんな焼きものがたくさん並んでるよ。これは何のために使うものなのかなぁ。
(学芸員)
たくさんあるだろう。これらは土器(どき)といって、3500年ほど前の縄文時代のものから、200年ほど前の江戸時代のものまで、89個の土器が時代順に展示されているよ。
手前の下にある大きな土器は弥生時代前期につくられたもので、加古川市の美乃利(みのり)という場所で見つかったんだ。地面に穴を掘り、すえられた状態で見つかったよ。
うわーっ!この土器はとっても大きいね。これも「弥生土器」なんだね。
水を貯めたり、食べ物を保存するためにつくられたのかなぁ。
美乃利遺跡(加古川市)弥生時代
大きな体はたくさん入るように、小さな口はほこりや虫が入らないように考えてつくったんだろうね。発掘調査では中から何もみつかってないので、ひょっとしたら大切な水でも入れていたのかもしれないね。
こんな大きなものは粘土で作るのも、焼くのも大変だったと思うよ。
縄文時代から江戸時代までいろんなものが並んでるけど、材料やつくり方は同じなのかなぁ?
材料にはねん土や石の粉を使ったり、焼くときはたき火ていどだったのが大きな窯を使って高温で焼くようになったり。それから、きれいな文様を描くようになったり、目的に合わせて種類が増えたりしているね。
時代と共に技術が高くなっていく様子がよくわかるよ。
うんうん。
大昔から身の回りにある土や石をうまく利用して、みんなで協力しながら焼き物をつくってきたんだね。
昔の人もなかなかやるなあ。
大昔から身の回りにある土や石をうまく利用して、みんなで協力しながら焼き物をつくってきたんだね。
昔の人もなかなかやるなあ。
ほったんも、家に帰ったらいつも使ってる食器や調理具を見てごらん。いろんな種類のものがあるから、なぜそんな材料を使っているのか、なぜそんな形をしているのか、何の文様が描かれているのか、などなど、昔と今を比べて考えてみるのもおもしろいかもね。
おっけー、わかったよ。
じゃあ次にいくよ!