現地説明会の状況
兵庫県教育委員会が(公財)兵庫県まちづくり技術センター(CTC)埋蔵文化財部に委託し、発掘調査を進めている玉津田中遺跡(神戸市西区)の現地説明会が、8月30日(日)に開催されました。
今回の説明会も新型コロナウイルス感染症対策として、小グループごとに説明を行うスタイルとなりましたが、残暑が厳しい中にも関わらず、大勢の方が参加されました。
方形周溝墓
棺として使われた土器
墓域を区画する大溝
もう一つの注目点は、方形周溝墓・土器棺墓の北側で見つかった弥生時代前期の大溝です。幅2.5m、深さ1m余りを測ります。実は、今年の調査個所の南に隣接した昨年度の調査個所でも同時期の大溝と土器棺墓や石棒・土偶といったお祀りの道具が見つかっており、墓域を大溝で区画していたことが分かりました。弥生時代前期のムラがどのように土地を利用していたかについては、まだまだ謎が多く、今回の調査例は貴重なものです。
取材を受ける担当者
当日、飛び込みでテレビ局の取材もありました。CTCの担当者は物おじせず、調査成果を説明していました。その模様は当日夕方と夜のローカルニュースで流れました。
参加者の皆さん、担当者の皆さん、本当にお疲れさまでした。当ブログでは、今後も現地説明会のレポートを発信する予定です。よろしくお願いします。