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夏の企画展 開幕しました

長崎県壱岐島の一支国(いきこく)博物館との連携企画展が開幕しました。


午前9時30分、いよいよ展示室の扉が開きました。
いつも開幕のこの瞬間は、期待が高まって緊張します。

さあ、今回はどんな展示でしょうか。
入場してみましょう。


夏休み期間なので、子どもたちもわかりやすく楽しめる工夫がいっぱい。
説明がかわいいイラストつきで、楽しくよめますよ。
絵のタッチがいかにも昔の人っぽい雰囲気です。


家族みなさんで一緒に見学いただけると、うれしいですね。


国指定重要文化財の人面石が展示されている脇には、
みなさんに参加いただくブースがあります。
もうすでに1枚貼られていますね。

これが人面石。確かに、あの「ムンクの叫び」の顔に似てますね。
さて、何と叫んでいるのでしょう?
思いついたつぶやきを用紙に書いて貼ってください。

子どもたちもワイワイ言って書いてくれました。
みなさんならば、何とつぶやきますか?
用紙は専用ボードに貼って掲示します。


関連する兵庫県の出土品ももちろん展示しています。
左側の青色のプレートは壱岐島の、右側の緑色のプレートは兵庫県の出土品です。
見くらべて、似たところやちがうところを探すのもおもしろいですよ。

展示会場の外も楽しさいっぱい。壱岐の海の息吹が満載です。
涼しげな青いカーテンの向こうにあるのは、ある動物の骨格標本です。
さて、どんな動物でしょうか。
これは来てのお楽しみです。


壱岐島の自然と文化がよくわかるビデオ上映コーナー(約17分)もあります。
ソファーに座って、遠く壱岐島を感じてください。
思わず行き(壱岐)たくなりますよ。

9月1日まで、皆様のお越しをお待ちしています。
暑い夏こそ博物館へ!!


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