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地元ケーブルテレビの取材 -古代人のディナー体験-

地元ケーブルテレビ「BANBANテレビ」の「ひがタン!」の取材がありました。

4月からの新コーナー「あらじおのネイチャレンジ」で、古代人のディナーをガチで再現
しにきました。
案内役の「あらじお」というコンビは地元加古川出身の松竹芸能所属の芸人さんで、昨年6月に続いて2度目の取材です。
以前にも増して元気いっぱいです。

ガチで体験なので、弥生人の格好に着替えて再登場。
実は、今日は(3月24日)少し寒かったんですが、裸足で頑張っていました。
当館ボランティアの小坂さんが体験のお手伝いをします。

ドングリのクッキーづくりの前に、調理のための火おこしから始めます。
風が強かったので、火はわりと早く着きました。

ドングリを割って石で擂って粉にし、水をかけて練ります。
アクの少ない種類のドングリを使います。

練った後は、こんなふうに団子状にします。

起こした火で熱くした石にドングリの団子をのせて焼きます。

 
石にひっつくので丁寧にひっくり返します。
10分ほどで出来上がります。

ついでに魚(ししゃも)も焼きます。
いいにおいが漂います。

出来あがりました。

早速食事です。
シシャモは普通においしかったそうです。
(そりゃあそうでしょう、ししゃもなんだから)と、周りから揶揄が。

問題のドングリのクッキーです。恐る恐る口に入れます。
味は「無」だそうです。
甘くも辛くも何の味もしなかったとか。

ガチの体験終了。
今の文明の豊かさをしみじみ感じるとともに、昔の人は大変やったんやなぁと、偉かったんやなぁと、感心することしきりでした。

みなさん、またね~ 

この様子は、BANBANテレビ東播磨県民局情報番組「ひがタン!(ひがしはりま探検隊)」のコーナーで約7分程度放送されます。4月8日~30日に放送予定です。
「あらじお」のお二人、風邪ひかないでね~。






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