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戦国時代末 安土桃山時代の生野銀山中枢部 生野代官所関連遺跡 高級茶器などメインホール展示

10月のメインホール展示は「生野代官所関連遺跡出土遺物」

銀の取引に使われたと考えられる竿ばかりの錘「権」(けん)、高級茶器など
中世に山名氏が銀山経営権を獲得し、その後信長から秀吉そして家康と継がれた。

生野銀山が華やかだった安土桃山時代に、”秀吉”から茶の湯の許可がだされた。
その時代の茶器が・・・堺の豪商であり茶人でもあった”今井宗久”も生野銀山経営したとされる。

「茶碗」

メインホール展示


「権」全国で20数例しか出土例がない。
類似する「権」には大友宗麟のまち「豊後府内」から出土している。

形態は樂長次郎作の「樂茶碗」ににているが、轆轤使用されていれば「軟質施釉陶器」か
はたまた「瀬戸黒茶碗」か
火熱を浴びており、外面釉薬がとれているが、一部に黒色がみえる。
いずれ専門家の意見を聞くことになろう。

動乱!播磨の中世ー赤松円心から黒田官兵衛までーの展示品には
室町時代の茶器が多数出品されています。

是非ご覧ください。






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