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台湾で火おこしと組みひも

4月26日と27日の2日間、台湾の十三行博物館(じゅうさんこうはくぶつかん:日本語読み)
に招かれて古代体験を披露してきました。

この博物館の10周年を祝う考古フェスティバルで、
国内の歴史系の博物館がたくさん出展しています。
海外からは日本をはじめ中国、韓国、シンガポールなどの博物館が参加しました。

当館の出し物は火おこしと組みひもです。
火おこしは昨年に引き続き(先方からの強い希望で!)2回目、組みひもは初めて披露します。

どちらも大盛況でした。

写真をとってきましたので、みてね。


これが十三行(すーさんはんって発音してたかな)博物館の
外観です。斜めの六角形は「失われた時間」を表現している
そうです。
フェスティバル会場です。大変な人出です。
教えている人も教わっている人もみんな台湾人です。
赤いチョッキの人はボランティアです。(組みひも)
満足な表情で作品をみせびらかす参加者
(それにしてもすごい厚着。われわれはポロシャツなのに・・・)
 
火おこしは大人気。いつもたくさんの人だかり!!
 
実際に息を吹きかけてもらっています
着火直前
 
必死に火をおこしている横で野良イヌがフラフラ

ブースに貼ってあった台湾語のパネルを貰って
日本で展示しています
 

 
現地のテレビのニュースでも紹介されました。
途中からですが見れるかな?
 
 
持参した古代体験はあまり言葉は必要ありませんでした。
 
身振り手振りで何とかなりました。完成度の高いメニューの証です。
 
でも、体験中に日本の人と同じところで間違えたりして、なぜかほっとしました。
 
それにしても、行ったところが漢字の国でよかった。
 



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