博物館前の体験広場の一角、竪穴住居跡で、ボランティアのみなさんが集まり七輪を3つ重ね合わせて作り上げた炉の組み立てがはじまりました。
今年春の特別展に合わせて、砂鉄と木炭を使ったたたら製鉄のイベントを計画中で、本日はその予行演習となります。
事前に学習し、知恵を出し合ってつくりあげた自慢の炉ですが、果たしてうまくいくでしょうか。
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横のパイプから風を送ります |
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炭を細かくします |
「
播磨国風土記」に「
敷草村(しきくさむら)」で「
鉄を生す(まがねをいだす)」と記されている宍粟市千種町の千種川から砂鉄を集めてきました。
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砂が混じっている砂鉄 |
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磁石を使い砂鉄だけを選別します |
木炭を入れて点火し、炉の温度を上げていきます。
なんと1,600度となり温度計が溶けて計測不能となってしまいました。
炉の様々な箇所が熱によるダメージを受けています。
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粘土を使って穴をふさぎ直します |
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炉の中にオレンジ色の光がみえます |
状態を見ながら、木炭を入れて、砂鉄を入れて、また木炭を入れます。
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うっすら炎の中の竪穴住居 火の用心 |
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追加で炭作り |
たたらでは砂鉄と木炭を炉に入れて燃焼させ、砂鉄を還元して鉄を製造します。
そのとき、砂鉄に含まれる不純物は高温で溶融し、
のろいわゆる鉱滓、スラッグとして排出されます。
火入れから3時間半後、この「
のろ出し」を行いました。
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流れ出るのろ |
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冷ますと割れてきます |
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割れたのろ |
専門の鍛冶屋さんからのろも鉄づくりのために必要であり、のろの中で鉄が成長することやのろづくりのための粘土の使用方法、炉の工夫など聞いているうちに、いよいよクライマックスの時がやってきました。
温度を上げすぎても鉄が燃え尽きてしまうとか。
たたら製鉄は5年間やり続けて成功しなかった大学もあるという程難しいことと聞き、期待と緊張が走ります。
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1段目の取り外し |
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2段目の取り外し |
ここから
けらという粗鋼を取り出す、いわゆる「
けら出し」作業になります。
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炭を取っていきます |
やった!
けらが出来ています。
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けらを取り出し |
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水の中に投入 |
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またけら |
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水の中へ |
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けら けら |
最後に底に溜まった
のろを取り出します。
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満身痩躯の炉(七輪)
ご苦労様でした |
製鉄時間約4時間、砂鉄1,600g、木炭5,300gから396gの鉄がとれました。
ボランティアのみなさんは、今日の結果を踏まえて、更にレベルを上げた
たたら製鉄をしていかれるようです。
ありがとうございます。