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今年度もありがとうございました―令和2年度最後のご報告―

令和2年度もまもなく終わろうとしています。 3月なかば以降の博物館の様子を紹介します。 まずはイベント報告から。今年度最後の講演会は、(公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の山田副課長に「平野における地形の変化と土地利用」という演題で締めくくっていただきました。 当館の展示品について詳しく紹介する「学芸員によるミニ講座」では、展示している復元古代船の構造やタイプについての説明や、製作時の苦労話などを学芸員が解説しました。 ご家族に人気の「週末の古代体験」では、「奈良時代のお面をつくろう」で楽しんでいただきました。 新しい情報発信ツールとして、2月からはじめたインスタグラムに加え、3月中旬にはホームページを全面リニューアルしました。館蔵品の紹介や日々の博物館の様子などをお届けしています。 スマートフォンにも対応し、講座やイベントの予約申し込みなどもご利用いただきやすくなりました。 4月からのイベントガイドと、博物館NEWSも刊行しました。 館内に配架していますので、ぜひ手に取ってご覧ください。 博物館周辺の雑木を整備したので、公園が広く明るく感じられるようになりました。 いつのまにか公園のヤマザクラも白い花を咲かせていました。    *  *  *  *  * 今年度はコロナ禍で博物館が休館になったり、十分な体験を提供できない状況でしたが、それでもご来館いただいた皆様や、ブログを楽しみにしてくださった皆様に博物館は助けられました。 以前のような状態に戻るにはまだ時間がかかるかもしれませんが、少しでも皆さんに楽しんでいただけるよう博物館も工夫しますので、4月以降も大中遺跡公園と考古博物館に遊びに来てくださいね。お待ちしております。

令和2年度 発掘調査速報会を開催しました

  3月7日(日)、(公財)兵庫県まちづくり技術センターとの共催で、今年度の最新発掘調査成果を紹介する速報会を開催しました。 今回紹介したのは、以下の4遺跡です。 1つ目は、玉津田中遺跡(神戸市)の報告。 弥生時代前期の方形周溝墓などが見つかりました。土偶や石棒など、縄文時代的な祭祀遺物の出土が注目されます。 2つ目は、登リ田遺跡(姫路市)の報告。 古代の官衙関連遺跡です。播磨国風土記に記された、継潮(つぎのみなと)との関係が注目されます。 3つ目は、柏原旧城下町(丹波市)の報告。 柏原藩(織田家)の家老、津田家の屋敷跡を調査しました。出土遺物から、江戸時代の上級武士の暮らしぶりがうかがえます。 最後は、兵庫津遺跡(神戸市)の報告です。 「兵庫津(ひょうごのつ)ミュージアム」建設に伴い調査しました。江戸時代の絵図とほぼ一致する街路や町屋が見つかりました。 それぞれの報告のあとは、当館館長と発表者が討論を行い、発掘調査の成果をさらに深く掘り下げました。 速報会終了後には企画展の会場で、発表者が展示解説を行いました。 これらの遺跡の調査成果については、開催中の企画展「ひょうご遺跡2021」で紹介しています。会期は3月14日(日)までです。 どうぞお見逃しなく。

春のメインホール展示―弥生時代の始まりの土器―

3月に入り、だんだんと春らしい陽気になってきましたね。 当館では「メインホール展示」を、 4月17日から始まる春季特別展 「弥生時代って知ってる?」 にあわせて弥生時代前期の土器に展示替えしました。 左から、姫路市の八反長(はったんちょう)遺跡、丁・柳ヶ瀬(よろやながせ)遺跡、 そして、神戸市の玉津田中遺跡出土の壺です。 玉津田中遺跡の壺の口縁をよ~く見てみると、穴があいています。 ひもでフタをくくりつけて、水やお米を入れていたのでしょうね。 「メインホール展示」は無料ゾーンの中央にあります。 お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

2月最後の週末~講演会と体験講座~

  寒暖差の激しい天気の続いた2月末。 27日(土)に講演会「墳丘墓からみた古墳と弥生の間」を開催しました。 講師は(公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の中川渉次長です。 県の職員となって2年目に発掘調査をした内場山墳丘墓(現・丹波篠山市)の話を中心に、 墳墓の形状や副葬品などを比較し、 時代の推定が難しいとされる弥生時代と古墳時代の判別のポイントや、 副葬品からみえる他国との交流などについて話されました。 翌日28日(日)には、2つの体験講座を開催しました。 まずは予約制の古代体験講座「組み方いろいろ組みひもづくり」。 色とりどりの毛糸やコットンの糸で、美しいひもをつくります。 この日は難易度の高い8本ループの組ひもづくりにも挑戦しました。 (写真は6本ループです) こんなひもができました! 午後からは、大中遺跡公園のツバキの葉を使って、 「葉っぱのしおりづくり」をしました。 前もってスタッフが薬液にひたして柔らかくしておいた葉の外側の繊維を、 歯ブラシでたたいてはがし、葉脈を取り出します。 きれいにとれたかな? 葉脈だけになったら、ラミネートをして完成です! この日は、青い葉っぱと一緒にラミネートをしました。 楽しんでいただけましたか?

早春のイベント―講演会と外の様子―

2月13日(土)、講演会「古代中国の金属器を見る―古代鏡展示館の新展示から―」を開催 しました。 講師は当館の加西分館「古代鏡展示館」の長濱誠司事業課長です。 現在、古代鏡展示館は増築工事のため休館しており、今春のオープンに向けて準備中です。講演では中国青銅器の歴史を中心に新しく加わる展示品の魅力を紹介しました。 加西分館「古代鏡展示館」は四季折々の花が楽しめる県立フラワーセンターの中にあります。 コレクションを拡充して生まれ変わる古代鏡展示館にご期待ください。 同日、館外の体験広場では「週末の古代体験・石器を使ってみよう」を行いました。 石器を使って木を削ったり、石礫(せきれき)でドングリをつぶす体験をしてもらいました。大人のかたもどうぞ。 当館敷地内の梅です。(2月20日撮影)ようやく白梅が咲き、色とりどりの梅が楽しめます。 大中遺跡公園の梅も満開で、たくさんの方が撮影されていました。

古代体験講座「漢委奴国王の印づくり」

2月7日(日)、予約制の古代体験講座「漢委奴国王の印づくり」を行いました。 当館ボランティアが作成したシリコンの鋳型に、 低い温度で溶ける金属を流し入れて固めます。 熱い金属が飛ぶことがあるので、軍手とゴーグルをつけて行います。 よく冷ましたあと鋳型から外し、 合金を流し入れた湯口に固まった部分をカットします。 そのあと余分なところをヤスリで丁寧に削り、更に耐水ペーパーや歯ブラシで磨きます。 みなさん根気よく磨きあげてくれました。 できあがった印を掲げて笑顔のご夫婦。うれしいですね。 これからも魅力的な体験講座を企画していきますので、お楽しみに。

2月最初の週末 -大中遺跡公園と喜瀬川と今日の梅-

 2月最初の土曜日、一年で最も寒さが厳しいころですが、3月下旬くらいのポカポカ陽気になりました。週初めの雨予報も一転の好天気で大中遺跡公園では多くの方が散策されていました。  気持ちの良い午後のひと時、ベンチで一休み。子どもたちは元気に走り回っていました。  大中遺跡公園のすぐ東側を流れる喜瀬川。川の中につけられた道は快適な散歩道になっています。  正面の橋が「ふるさと橋」、上の写真はこのふるさと橋から下流に向けて撮影しました。橋の左側に大中遺跡と博物館があります。  大中遺跡へは山陽電車の播磨町駅から喜瀬川沿いの道を上流に向かって25分。道端には石で造られた埴輪がずらりと並んでいます。JR土山駅からの「であいのみち」より少し遠いですが、ウォーキングには最適の25分です。  ふるさと橋のすぐ上流では、水鳥が元気に泳いでいました。サギや川鵜もよく見かけます。  本日(2月9日)の梅、大中遺跡公園のメインストリートです。白梅はもう少し先のようです。

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