2月8日(土)、 冬季企画展関連の講演会「年輪年代法からみた玉津田中遺跡出土木棺材の年代について」が行われました。講師は、奈良文化財研究所名誉研究員の 光谷 拓実 氏です。
東京農業大学農学部造園学科を卒業された光谷 拓実 氏
日本における年輪年代測定法の開拓者であり、第一人者としてご活躍されています。
年輪読取器も改良し、データの取得をされていました。
多くの皆様が、講演を興味深く聴かれていました。
講演会のあと、企画展会場で木棺材を鑑賞する皆様。
光谷 拓実 氏と当館担当学芸員で解説会を行いました。
質問に丁寧に応える光谷 拓実 氏
玉津田中遺跡出土の木棺底板(辺材幅約1.7cm)を、専用の年輪読取器を使って、0.01ミリ単位まで計測し、相関分析法により年輪世代を判明させることができました。得られた年代は、玉津田中遺跡の実年代を知るうえで重要な情報となっています。
過去のことを知るということは、多くのデータの蓄積と様々な知識、そしてそれを活用する技術・技能や創造力が必要であると感じました。(小林)