梅雨が明け、当館では22日から開催される夏季企画展の準備の真っ最中です。例年夏季企画展は、春季特別展が終了してから2週間ほどしか準備期間がないので大忙しです。その準備の様子をご紹介します。
展示品のキャプションボードを壁に設置します。設置する高さや水平に設置しているかなど一つ一つ確認しながらの作業です。
資料を先に並べてしまうと、ボードの設置作業が大変なので、あらかじめレイアウトをよく考えて設置します。
毎回見ていて思いますが、列品はかなりの力仕事です。
遺物の下部が見やすいように鏡を設置しました。この横杓子を当館の学芸員が発掘したときは、塗られた水銀朱がとてもきれいな赤色を発色していたそうです。県指定文化財で、今回の目玉の一つです。 個々の資料のキャプションもミリ単位で位置決めします。
雨流(うりゅう)遺跡出土の鞴(ふいご)の羽口(はぐち)の部分です。吹き出し口を奥にするか手前にするか横にするか、ご覧いただくのに一番いい置き方を思案中。 展示室入口のバナーの設置です。作業もいよいよ大詰めです。
今回の主題となるコーナーです。
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夏季企画展「淡路島発掘」は、7月22日(木・祝)から8月29日(日)まで開催します。
淡路島でこれまでにあまり触れられる機会の少なかった出土品の紹介と、淡路島の祭祀をはじめ、島内外との政治関係や交流にスポットを当てた展覧会です。
夏休み期間中の開催ですので、ご家族連れで、または旅の途中に、どうぞお越しください。お待ちしております。