日本の近代化を示す「タイル」
淡路島の珉平焼窯跡
明治時代以降、淡陶社がタイルを生産した
明治時代以降、淡陶社がタイルを生産した
戦前、この老舗メーカーが生産したタイルは国内、海外にわたった
珉平焼窯跡出土タイルの編年を行ったことから、
この編年を基準に当時のメーカーの編年も調べている
今回、京都市北区紫野東藤ノ森町
さらさ西陣
(旧藤ノ森湯)国登録有形文化財
を訪れました
旧浴室の仕切り壁
マジョリカタイルでびっしり!
淡陶カタログ(淡)、佐治タイル(佐)、佐藤タイル(藤)で言うと
上段から白色と緑チェック柄(淡№421)、ピンク花柄エンボス(淡№548A)、
ピンク小花柄(淡№418)・(佐№771)、
緑と白卍柄(淡№54)・(佐№52)、
菱形バラ柄(佐治タイル№861)・(藤№108)、
黄色花柄(淡№73)・(佐№22)、
緑ピンク花柄(淡№556)・(藤№95)、
白と緑チェック柄(淡№421)、
ピンクザクロ柄(淡№77)・(佐№44)・(藤№143)、
緑塗り(淡№34)・(藤№1002)となる
旧浴室の壁には一面のマジョリカタイル!
圧巻の一言!!
中央の黒い穴は水道管の蛇口跡(洗い場)です
蛇口跡付近の白い長方形モザイクタイルや最下段の水色タイルは
戦後の補修タイルかも知れません
しかしこれだけ戦前のマジョリカタイルが有ること自体
すばらしいの一言ですね!
外はすっかり夕闇に包まれて
店内のタイルに反射する光がガラス窓に輝いていました
調査にあたって「さらさ西陣」のご協力を得ました
ありがとうございました
タイルに興味ある方は必見です
さらさ西陣のH.P.
タイル情報は
深井明比古まで
【お知らせ】
兵庫県立考古博物館では
4月19日(土)から
風土記1300年記念特別展・阪神・淡路大震災20年展
「古代官道 山陽道と駅家(うまや)ー律令国家を支えた道と駅ー」
兵庫県立考古博物館が調査研究し、全国最先端の成果を一挙に展示
開催いたします
是非ご観覧ください
詳しくは下記をご覧ください