ブログで、見どころを随時ご紹介しています。
今回は、兵庫旧五国の播磨国 現在の明石市魚住町長坂寺にある
「長坂寺遺跡-邑美駅家(おうみのうまや):奈良時代」です。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~* ~*~*~*展覧会の概要~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
平成24年度に当館が刊行した20冊の発掘調査報告書の中から、代表的な遺跡を選び、報告書にまとめられた調査成果を展示します。
さらに、平成25年度に行った最新の発掘調査成果の速報展示、当館ボランティアを中心とするひょうご考古楽倶楽部の活動紹介の展示も併せて行います。
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飛鳥時代から平安時代(7世紀後半から10世紀)の律令制下に、中央と地方を結ぶ大規模で直線的な官道(今の国道)や、往来する使者らが馬の乗継・食料の補給・宿泊などに利用した駅家(うまや)が整備されました。
長坂寺遺跡は、印南野台地の先端にあります。その南に北西から南東方向へ古代山陽道が通っていたと想定されています。駅家の南には南西方向の側溝、西には南北方向の築地塀とその側溝が発見されました。一辺約80メートルを区画する、正方位の駅家(邑美駅家 おうみのうまや)となる可能性が高まりました。
長坂寺遺跡は、印南野台地の先端にあります。その南に北西から南東方向へ古代山陽道が通っていたと想定されています。駅家の南には南西方向の側溝、西には南北方向の築地塀とその側溝が発見されました。一辺約80メートルを区画する、正方位の駅家(邑美駅家 おうみのうまや)となる可能性が高まりました。
「播磨国府系瓦」と呼ばれる瓦や須恵器壺などが出土しており、奈良時代の瓦葺き建物が存在したと考えられます。
また、この瓦葺き建物に先行して古代山陽道に面した掘立柱建物群が検出されました。
平瓦 |
丸瓦 |
軒平瓦 |
兵庫県では、古代官道の発掘調査が全国的に見て比較的多く行われています。
たつの市の小犬丸遺跡(布勢駅家)、上郡町の落地遺跡(野磨駅家)、今回ご紹介した長坂寺遺跡(邑美駅家)、古大内遺跡(賀古駅家)などがあります。これらの調査成果については、来月4月19日から開催される「古代山陽道と駅家-律令国家を支えた道と駅-」で展示いたしますので、ぜひご覧ください。
本企画展の学芸員による展示解説(最終)を行います。
3月30日(日曜日)13時30分から14時です。
↓↓ 本企画展の詳細はこちら ↓↓
会期も残りわずか・・
ぜひご来場ください!!