10月20日、発掘調査が行われている、姫路市の前田遺跡・才村遺跡で
現地説明会が開催されました。その様子を2回に分けてご紹介します。
現地説明会が開催されました。その様子を2回に分けてご紹介します。
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最近は天候不順が当たり前のようになって、
穏やかなの秋の空…なんて言っていられない日もあります。
屋外での発掘調査は、とにかく天候が大事。
大勢の方にお越しいただく現地説明会は、当日の天気が気になります。
前日まで雨でしたが、いい天気で行うことができました。
穏やかなの秋の空…なんて言っていられない日もあります。
屋外での発掘調査は、とにかく天候が大事。
大勢の方にお越しいただく現地説明会は、当日の天気が気になります。
前日まで雨でしたが、いい天気で行うことができました。
前田遺跡は古墳時代(今から、およそ1700年前)に営まれた集落の遺跡です。
今年度は大きく2か所で調査を行ないました。それぞれの地区の成果について、
発掘調査を担当した(公財)兵庫県まちづくり技術センターの調査員から、
説明がありました。
これまで前田遺跡からは、古墳時代の遺構が多く確認されましたが、
今回は中世に造られた遺構も見つかりました。
今から700年前の中世の井戸は、河原で集めた石を円く積み重ねて、
井戸の側枠にしていました。
古墳時代の井戸は、地面をそのまま掘り抜き、中から須恵器・土師器など
当時使われた土器とともに、玉や石製品、鉄製の短刀が出土しました。
井戸を埋めたときに際にお祭りをしていたようです。
遺構の説明に続き、主な出土品の解説がありました。
井戸から見つかった須恵器の器台は、ほぼ完全な形に復元が可能で、
古い時期の須恵器に見られる「コンパス文」が施されていました。
全国的に見ても大変珍しいものです。
また、前回の調査で出土した「山陰系甑形土器」も、
多くの注目を集めていました。前田遺跡に暮らした人々が、
山陰地方や朝鮮半島との交流でもたらされたと考えられます。
説明会は午前中の開催でしたが、大勢ご参加がありました。
皆さん古代の文化交流に思いをはせておられたようです。
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この日は午後から、近くで行われている「才村遺跡」で引き続き
現地説明会が行われました。
その模様は、次回にレポートします。どうぞお楽しみに。