8月最後の土曜日(8月26日)に、古代体験講座「はにわくんをつくろう」を開催しました。
年少さんから小学3年生までの子どもと保護者の方のペアを対象とした講座です。
講座の始めに、担当職員とボランティアさんから「はにわくんって何?」というお話と、はにわくんのつくり方について説明がありました。
今回教えてくださるのは、当館ボランティア“ひょうご考古楽倶楽部”の土器づくりグループの皆さん。青いエプロンが目印です。
「今から1700年前から300年間、古墳と呼ばれる大きなお墓が造られた時代がありました。この時代を「古墳時代」といいます、古墳の上やまわりには、埴輪(はにわ)とよばれる土でつくったやきものが置かれました。形は筒のもの(円筒埴輪)、動物の形、人の形をしたものなどがあります。今日つくっていただく“はにわくん”は、人の形をした埴輪をモチーフにしたものです」
さあ、はにわくんをつくりましょう。
最初に、はにわくんの体の部分をつくります。粘土をこねて、ま~るく丸めます。だるまさんをイメージして、底は平らにしてくださいね。
次に、粘土の中をヘラを使ってくりぬきます。
最初はおおまかに粘土を掻き出し、途中からは道具が突き抜けて粘土がやぶれてしまわないように気を付けながら、作業を進めます。
体ができたら、はにわくんのおなかに巻く帯をつくります。
おなかの辺りにヘラで線をつけて、粘土で長いヒモをつくり、線に沿ってヒモを巻きます。
この時、のりの役目になる泥を絵筆で塗ってから、帯を貼り付けます。
体と帯の境目は、指でしっかり固定してくださいね。
その後、顔の部分(頭、目、鼻、口など)と腕をつくっていきます。
目と口の部分はお箸を差し込んで穴をあけて、好きな表情にします。
みんなそれぞれ、個性が出てきました。
最後に、思い思いの飾りをつけたら、現代版”はにわくん"の完成です!
今回つくってくれた“はにわくん”は、館内の窯で焼き上げます。
9月10日以降にお渡しできますので、楽しみにお待ちくださいね。