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春の大中遺跡公園 八重桜の様子

 当館の所在する大中遺跡では、季節ごとに木々たちが目を楽しませてくれます。 お隣の播磨町郷土資料館さんの前には、たくさんの八重桜の木があります。 例年4月後半が見ごろなのですが、今年は暖かさのせいか早めに開花しました。 この写真は11日の火曜日に撮ったものですので、今はもっと咲いています。 明日の雨でかなり散ってしまうかもしれませんが、今週末くらいまでは花が楽しめるかと思います。 公園内の木々や芝生も緑が輝く季節となってきました。 風が爽やかで気持ちのよい季節。 博物館の観覧とともに、大中遺跡公園の散策はいかがでしょうか。

Kids考古学新聞コンクール 入賞作品展示中!

 近隣の学校も新学期が始まり、元気に登校する姿が見られるようになりました。 そろそろコロナ禍からも脱却し、普段の日常生活に戻れればいいですね。 以前お知らせをしていました、全国の子どもたちが作成した「第3回Kid's考古学新聞コンクール」の入賞作品を当館の西側通路に展示しています。 今回初めての展示となりますが、どの作品も力作ぞろいで大人が読んでも十分に読み応えがある内容となっており、また、子どもたちの柔軟な発想力や視点の幅広さに驚かされます。 最優秀賞を獲得した京都市の小学5年生の西脇くんは「古墳はいつの時代もこわされ続けてきました」といった視点から、いろいろな古墳の保存・破壊(はかい)をテーマにしています。 いま私たちが古墳を見ることができるのは、それをこわさず守ってくれた人たちがいたから・・・。自分たちも守り続けていかなくてはいけない。 西脇くんからあらためて大切なことを教わりました。 兵庫県内からも2作品が入賞し、「五色塚古墳」や「昔の人のくらし」をテーマにイラストや写真使ったり、姉妹の会話形式にしたりと楽しい紙面になっています。 子どもたちの熱意あふれる作品を、この機会にぜひご覧ください。6月末まで展示予定です。 コンクールに関しての詳しい情報は、 こちらの 【全国子ども考古学教室(主催者サイト)】 をご覧ください。

#自宅でも考古博37「古代播磨の心霊スポット」

  奈良時代はじめ頃の播磨地域について詳しく書かれている『播磨国風土記』には、今で言う「心霊スポット」についての記述があります。それらは「荒ぶる神伝承」「交通障害説話」などと呼ばれていて、特定の場所を行き交う人のち半分が死んでしまう、といった、今の心霊スポットよりもずっと被害に遭う確率が高く、恐ろしいものだったようです。   荒ぶる神の鎮祭伝承一覧(参考文献より)  そのうち、③と④は同じ「神尾山」に接する地域に残された伝承です。  いずれも地域住民にとっては迷惑な神ですが、「一定のリズムと具体的数値をともなう定型句が配置」されていて、それぞれの土地がなぜそういう地名になったのか(地名起源説話)について記されています。  こうした荒ぶる神伝承は、自然災害(洪水、濃霧、鉱毒など)によってもたらされた交通の障害に対する祭祀説話であるとされています。古代には荒々しい自然現象は荒ぶる神によるものと考えられていたのでしょう。そして、①⑤以外は、結局荒ぶる神が祭祀によって鎮められ、行き交う人々に平和と安全が保障されるようになる、という点で共通しています。  このような風土記に記された伝承はそれぞれの土地の人々によって語り継がれていました。そして上記の「荒ぶる神鎮祭伝承一覧」の例を見ると、神を祭り鎮めた者として具体的な氏族、個人名が記されている場合があるので、彼らは荒ぶる神を祭り鎮めたご先祖様であり、土地の人々にとってはその土地の開拓者といった性格を持っていたようです。だからこそ、こうした説話を語り継いできたのでしょう。  「荒ぶる神」の舞台となったのは人の往来の多い交通の要衝でもありました。時代が下って現在、大きな道は道路法の規定によって国や地方自治体などによって管理されています。現代における「荒ぶる神」はこうした組織によって鎮められている、といえるのかも知れません。 (館長補佐 中村 弘) <参考文献> 坂江 渉 2022 年 「 『 風土記 』 の 荒ぶる 神 鎮 祭 伝承と 倭王権 の 地域 編成 」 『 ひょうご 歴史 研究室 紀要 』 第 7 号

第3回 Kids考古学新聞コンクール 入賞作品展示のお知らせ

明日4月1日から当館で、「第3回 Kids考古学新聞コンクール」の入賞作品の展示が始まります。 kids考古学新聞コンクールは、鳥取県の「むきばんだ応援団」主催のWebサイト『全国子ども考古学教室』内で開催される、全国の小学生を対象にした壁新聞コンクールです。 新聞を飾る“壁”を設置中の職員 その第3回の入賞作品20点を、下記の期間、当館でも展示します。 全国で巡回展を実施されていますが、当館での展示は初めて。 新聞には、私たちが読んでも、知らないことがたくさん書いてあります。 どの新聞も、素晴らしい出来栄えです! 兵庫県内の小学生も受賞されています。 子どもたちの熱意あふれる作品を、この機会にぜひご覧ください。 ◆展示期間:令和5年4月1日(土)~6月30日(金)予定 ◆実施場所:当館1F 西入口側通路(無料ゾーン) コンクールに関しての詳しい情報は、 こちらの 【全国子ども考古学教室(主催者サイト)】 をご覧ください。

講演会 「社寺彫刻の考古学」

3月11日、今年度最後の講演会“兵庫考古学研究最前線「社寺彫刻の考古学」”を開催しました。 講師は、兵庫県教育委員会文化財課の甲斐昭光課長。 当館の学習支援課長として勤務されていた学芸員ですので、このブログを読んでいらっしゃる方には、おなじみの方かもしれませんね。 今回の講演では、ご専門の弥生時代の話ではなく、どちらかというとマニアックな研究の発表をしてくださいました。職務を通じて興味を持った社寺彫刻の特徴を、考古学ならではの手法で分析した調査成果や楽しみ方を紹介されました。 兵庫県には6000ほどの社寺があるそうですが、甲斐課長は4年かけて3000か所ほどへ足を運ばれたそうです。まるで分布調査のようですね。 現地で、彫刻の記録写真を撮っておき、自ら図化されるのだとか。 「目で見てもわからなかった特徴が図化することで認識できる」とのこと。 そのうえで、 ・地域別 ・彫師、彫師一門別 ・時期別  などの項目で県内の社寺彫刻を分析し、その特徴を解説されました。 これからの展望として、「更にたくさんの社寺を巡って調査を続け、五国それぞれの地域の分析を進めたい。また他県と比較して兵庫県ならではの特徴を見つけるのが楽しみ」 そして「それぞれの地域の価値を“おもしろい”と親しんでいただけたら」と講演を結ばれました。    * * * 今年度も講演会をご聴講くださった皆さま、 また古代体験講座や色々なイベントにご参加くださった皆様、ありがとうございました。 来年度の予定をホームページに掲載しております。 いろんな講座や体験講座をご用意しておりますので、チェックしてみてくださいね。

「考古博劇場」を開催しました

3月25日(土)、「考古博劇場」を開催しました。 加古川市立平岡中学校の演劇部の皆さんが、『桃の転校生』『夢、うつつ』の2編を上演してくださいました。 平岡中学校の演劇部は東播地域で定評があり、大勢の部員がいらっしゃる名門です。 会場は開演前から、満席になりました。楽しみですね。 ◆1つ目の演目…『桃の転校生』。 とある学園に転校した主人公が、夜な夜な学校に搬入されるという“白い粉”を巡り、個性豊かなクラスメイトと共に謎解きをはじめるという楽しいストーリー。 えっ?白い粉?・・・大丈夫、恐いものではなかったですよ。 笑いあり、ほんのりロマンスありの楽しい舞台に、会場は大盛り上がり。 役者の皆さんは、「本当に中学生?」と声があがるほどの素晴らしい演技でした。 ◆2つ目の演目…『夢、うつつ』 “夢の集まる場所”といわれる不思議な世界に迷い込んでしまった男が、 様々な難題に立ち向かいつつ、自分の夢を見つめ直すストーリー。 迫真の演技に、会場中が引き込まれました。 上演中、ふと舞台袖をみると、 先ほどの出演者を含めて何人もの部員が、音響、照明など、いろいろなお仕事をされていました。 舞台上にある背景画パネル(舞台装置)も、演劇部の皆さんがつくられるとのこと。 そして、そのパネルを動かすことで場面を変換させるなど、さまざまな技術がみられました。 1つのお芝居を上演するためには、色んな役割が必要なのですね。 博物館の仕事にも通ずるものを感じました。 いつも講演会を行う当館の講堂が、演劇部の皆さんのおかげで大きな劇場にみえました。 素晴らしい舞台をありがとうございました。

オポナカ ムラリンピックを開催しました

春分の日に、体験イベント「オポナカ ムラリンピック」を開催しました。 “オポナカムラ”は、弥生語で『大中村』の意味です。 つまりオポナカ ムラリンピックは「播磨大中古代の村(大中遺跡公園)で行うオリンピック」というわけです。 体験ひろばで行う予定でしたが雨が降ってきたので、場所を変更して当館軒下での開催となりました。にもかかわらず、 開始時間には大勢の方にお越しいただきました。 今回の種目は3つ。当館ボランティアの皆さんが考えてくださいました。 ◆第1種目…『修羅ひき』。 小型の修羅(しゅら)で荷物をひいて、速さを競います。 今回は、発掘現場で使うコンテナ(黄色い箱)に埴輪を乗せた“修羅”をひいて、2本の柱の周りをぐるっと走っていただきました。 「ゴールまでもう少し!がんばれ~!」 ◆第2種目…『輪投げ』。 考古博らしい埴輪や鹿の角などを的にした輪投げで、合計点を競いました。 ◆第3種目…『ガッチャ』。 ボールのかわりに「ガチャガチャ」のカプセルに重りを入れて投げる“ボッチャ”風の点入れゲームです。 カプセルの中には、大中遺跡公園でとれたトチの実が入っていて、 投げるたびにカラカラといい音を出していました。 各種目を体験するとスタンプを押してもらえます。 3つのスタンプを集めてくださった方には、当館オリジナル缶バッジをプレゼントしました。 3つ体験された皆さんに、「ムラリンピック、いかがでしたか?」とお尋ねすると、 「楽しかった~~!!」と笑顔でこたえてくださいました。 足元の悪いなか、 ご参加いただいた皆さん、 ありがとうございました!

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