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5月 1, 2022の投稿を表示しています

メインホール展示 5~6月は「塩壺西遺跡出土の土器」

5月1日にメインホール展示の入れ替えをしましたのでご紹介します。 開催中の春季特別展「弥生集落転生-大中遺跡とその時代-」に関連して、5~6月のメインホール展示は、大中遺跡と同時期の集落であったとされる淡路市岩屋の塩壺西遺跡出土の土器を展示しました。 塩壺西遺跡は淡路島北部に位置し、明石海峡を眼下に望む標高60mの山の上(現在の淡路ハイウェイオアシスのあたり)に営まれた弥生時代後期(今から約2,000年前)の遺跡です。 発見された13棟の竪穴住居跡の中には、大中遺跡と同様に北部九州由来とされる2本柱で屋根を支える長方形の住居跡が複数見つかっています。 【塩壺西遺跡出土の弥生土器】  左から器台、ミニチュアの小型壺、杓子(しゃくし)形土製品、甕。 塩壺西遺跡からは、弥生時代としては最大級の現存長13.6㎝の鉄鏃(てつぞく:鉄のやじり) なども出土しています。(上の写真:当館テーマ展示室で展示中) 手前の小さな土器は、杓子形土製品で、右側の突起部分に木製の柄を取り付けて、杓子として使われたのではないかと思われます。 大きな弥生土器甕の胴部にはタタキ板(羽子板のような形状で、土器の表面を叩き締めて形を整えるのに使用する道具で、叩く面には溝状に平行する凹みがあったようです)の筋跡が残っているのが見られます。弥生土器の特徴を示す筋跡ですが、この甕は口縁部の装飾にもタタキ板を用いた跡が見られます。これは他地域ではあまり見られない淡路の弥生土器甕の特徴だそうです。 メインホール展示は6月末まで。特別展示室やテーマ展示室と併せてご鑑賞ください。

ゴールデンウィークイベント ご案内

ただいまゴールデンウィークの真っ最中です。前半はいいお天気が続きませんでしたが、後半、特に3日~5日は好天が続くようです。皆さん、いろいろお出かけの計画などもされていると思いますが、その中に考古博物館も候補に入れておいていただけませんか。 好天予報の3日~5日は、ゴールデンウィークイベント「大中遺跡クイズラリー」を実施します。館内の展示室や発掘ひろばで大中遺跡をテーマとした設問パネルを巡り、5~6問の問題に答えていただくというものです。正解者にはもれなく、当館オリジナルの缶バッジが入った “ガチャガチャ” に挑戦していただけます。 ・時間は、13時~15時30分。(受付13時~  メインホールにて) ・各日とも先着100名様までです。 ・観覧料は必要ですが、参加は無料です。(高校生以下は観覧料無料) 缶バッジ、何が出るかは、お楽しみ ゴールデンウィーク中もぜひ考古博物館へ!  5月8日(日) まで無休です。〔 5月2日(月) も開館します 〕 お待ちしております。

地元新聞社とBSテレビの取材

4月27日(水)、午前中に神戸新聞社さん、午後からBS11(イレブン)さんと、2件の取材がありました。 神戸新聞社さんは、特別展の取材にお越しになりましたが、ご担当の方がお変りになり、初めてのご来館でしたので、まず常設の発掘ひろばもご案内しました。 特別展の会場では、入口に掲示している大中遺跡の空撮写真を使い、海や川からの位置関係などを説明しました。 明治7~8年頃に大中村が発足されて以降の大中遺跡の歴史をまとめた年表です。大正8年に別府鉄道が敷設された時に土器などが大量に出土したことや、60年前に大中遺跡が発見されたころの土地の状態などを細かく質問されていました。 展示資料の内容を一つ一つメモされたり写真に撮ったりと、時間をかけて取材されていました。ゴールデンウィーク中には掲載したいのですが…と、仰っていました。楽しみです。 *  *  *  * 午後からはBS11 (ビーエスイレブン 日本BS放送株式会社)さんの取材です。 毎週土曜日の20時から放送されている『偉人・素顔の履歴書』という番組の取材に来られました。 番組の中で、日宋貿易に関する資料の一つとして、当館のジオラマや展示資料を紹介するとのことです。当館学芸課の池田征弘課長が展示資料について説明しているところです。 宋から輸入された中国の古銭を撮影しています。 これは、当時のお役人の様子の撮影です。 最後に神戸市中央区の神戸大学附属病院あたり(平安時代末期に福原京が置かれていたといわれる候補地周辺)で出土した遺物のいくつかを撮影して取材は終了となりました。 今回の取材の『偉人・素顔の履歴書』は、7月2日(土) 放送予定だそうです。 さて、どんな内容で映るのでしょうか。これも楽しみです。

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