当館のボランティアグループ「ひょうご考古楽倶楽部」が袴狭(はかざ)遺跡(豊岡市出石町)から出土した箱形木製品(県指定文化財)を復元しました。 【復元した箱型木製品】 【本物の袴狭遺跡出土の箱形木製品】 この遺物は弥生時代後期にスギで作られた箱形の木製品で、他の遺跡からの出土品や神社の伝世品から、弥生時代の楽器で、「琴板」と呼ばれる打楽器、あるいは天板に弦を張った琴のような弦楽器と考えられています。 側板の2面にはシュモクザメ、カツオ、サケ(またはスズキ)、シカ等の絵が線刻されています。 【復元作業の様子】 どんな音で、どんな音楽を、どんな場面で演奏していたのか…。 令和4年3月12日(土)に、その完成品のお披露目をかねた演奏体験会を行いました。 気候の良い土曜日だったのもあり、会場は大勢のかたで賑わいました。 まず打楽器スタイルの復元品から紹介します。トントンとリズムよく叩いて演奏していただきました。 こちらは弦楽器スタイルの復元品。琴のような澄んだ音色がします。 楽器を演奏しながら、ご兄弟でモデルさんをしてくれました。楽しんでいただけましたか? 違う形の楽器も試作してみました。こちらは弦の強度をテストするためです。 カラムシという草や釣り糸など、いろいろな弦を使い、いろんな音を楽しみました。 古代の人たちもこんな音色を楽しんでいたのでしょうね…♪
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。