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バックヤード見学ツアー

 7月24日(水)、本年度最初のバックヤード見学ツアーが実施されました。13時30分と14時30分スタートの2回実施で、普段は入れない考古博物館の舞台裏をご案内します。(要観覧券)  ネットワーク広場から見る部屋に降りています。発掘調査後の出土品調査を行っている部屋です。  出土して間もない土器に触れていただきました。  保存科学の部屋です。分析という理科系の作業も行っています。  マイクロスコープで出土品を拡大して観察しています。  収蔵庫で保管されている出土品を出す作業も体験していただきました。        写真撮影の体験もできました。  バックヤード見学ツアーは、最大でも定員10名と少人数で見学します。そのため、学芸員が、発掘から出土品調査を経て展示に至る過程や展示品の保存方法を分かりやすく解説し、また、見学者の質問にも丁寧に答えています。  考古学や博物館に興味関心のある方は、是非このツアーに参加して普段疑問に思っていることを尋ねてみてはいかがでしょうか。  当日、当館にて受付します。  今年度の開催は、7月31日、8月14日、8月21日(いずれも水曜日)の3回となっています。この機会を逃すと来年まで待たなければなりません。  是非ともこの夏、バックヤード見学ツアーで舞台裏の「触れる・体感する、考古学のワンダーランド」の神髄を味わってください。(小林)
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燃えた!! 弥生時代の土器工房

  7 月20日(土)  、 夏季企画展関連講演会を行いました。 講師は、野田優人氏(兵庫県教育委員会 文化財課 主任)で、演題は「 燃えた!! 弥生時代の土器工房」です。 13時30分より15時まで、考古博物館講堂におきましてご講演いただきました。  今回も多くの皆様が参加され、熱心に受講されていました。  質疑応答も活発におこなわれました。      講演会終了後、特別展会場において更に詳しいお話を聴くことができました。少しですが、その様子を動画で紹介します。  今回は、城山遺跡から見つかった竪穴建物1棟に注目して「燃えた」と「土器工房」に焦点を当てたご講演でした。  次回は、 7月27日(土) 13時30分より発掘調査速報会が、 考古博物館講堂で実施されます。お話を聴いて、夏季企画展を閲覧しますとより楽しさが倍増しますので、是非ご参加よろしくお願いいたします。(小林)

第4回 県立考古博物館ボランティア養成研修

 6月1日にスタートしましたボランティア養成研修も7月20日で4回目となりました。今回は、古代体験の実習として「まが玉づくり」と「石包丁づくり」を学びました。 前半は、「まが玉づくり」です。 石(材)に完成形を描き、孔を空けるところからスタート。      孔を空ける道具のキリは、使い方を間違えるとけがをしますので、その点の注意や指導方法もお伝えします。  砥石で石を削り形を整えていきます。  後半は、石包丁づくりです。    サンドペーパーで形を整えます。    紐を通せばあと少しで完成です。  今回も先輩ボランティアの皆さんに丁寧に教えていただきました。  今後は8月31日までに、2回以上のボランティア実習(古代体験指導)をする予定となっています。教えられる側から教える側に変わることになります。  事故、けがのないように 22期生14名の ボランティアの皆様が、互いに声を掛け合って安全第一で楽しく古代体験指導に取り組んでいただくことを願っています。(小林)
  ほったんのなぜなぜコーナー 「夏季企画展:木簡編」     (ほったん) 今回の夏季企画展では「木製品」の展示がとても多いね。 1000 年以上も昔の木製品が文字の読める状態で出てくるなんて信じられないなぁ。 それと、どうして但馬地域はひとがたや木簡などの出土が多いのかな?   (学芸員) 木製品が、このようなきれいな状態で残っているのはとても奇跡的なことなんだよ。 良好な状態で保存される環境としては、「乾燥(かんそう)」か正反対の「湿潤(しつじゅん)」の安定した状態が維持されていることが大事なんだ。 湿潤な環境としては川や井戸、それから低湿地などがあるけれど、但馬地域にはそのような条件に合う場所が多かったんだよ。     「乾燥した状態では、劣化しにくい」というのは何となく分かるけれども、「湿潤」だと腐りそうな気がするんだけど。   そうだね。日本では気候の関係から、なかなか「乾燥した状態」という条件は難しくて、ここに展示してある木製品は湿潤な状態が保たれていたから、今まで残っていたんだ。どれも地中で一定の地下水が周りにある状態で静かに眠っていたんだね。   これら木製品を発掘した場合は、空気に触れてしまうと急速に乾燥が進んでしまって壊れてしまうんだ。それと太陽の光、紫外線も大敵になる。だから掘り出したらすぐに水の中で保管するんだ。   えーっ わざわざまた水に浸けちゃうの? そんなことしたらよけいにバラバラになりそうな気がするけれど。   反対に水が空気を遮断して、乾燥したり腐ってしまうのを防いでいるんだ。 さらに、発掘した木製品を水から出しても大丈夫にするためには「保存処理」という作業が必要なんだよ。その作業にはいくつかの方法があるけれど、一番一般的なのは PEG (ポリエチレングリコール)という樹脂を溶かした60℃の溶液にじっくり1年以上の時間をかけて浸みこませる方法なんだ。 これが実際にその作業を行っているところだよ。 ちょうど、夏休み期間の7,8月に4日間(1日2回)「バックヤード見学ツアー」を行っているから遺物整理室や保存処理室などをじっくり見ることができるよ。       ※バックヤード見学ツアー  〔7/24,31、8/14,21いずれも水曜日〕  

ヒョーゴ・ミュージアム・サポーターズ来館

 7月13日(土)県内施設を若者の斬新な目線で魅力発信や企画提案する「HYOGOミュージアム魅力発信プロジェクト事業」の一環として、考古博物館にヒョーゴ・ミュージアム・サポーターズ(大学生)が来館されました。  本日は、 夏季企画展「ひょうご発掘調査速報2024」がスタートした日です。  オープンしてすぐに、熱心に観覧されている方もいらっしゃいました。後ほど、サポーターの方にもゆっくり観覧していただくことになりました。  サポーターの方に現在開催中(7月15日まで)「 ひょうごプレミアム芸術デー」の アンケートについて協力していただきました。  施設見学をする途中、体験広場で行っている竪穴住居復元作業についての説明を考古博物館の学芸員から受けました。 ( 毎月第2土曜日、第4日曜日に実施)  軍手を付け安全第一で、簡単な体験もしていただきました。        サポーターの方の体験の様子を動画でも紹介します。  サポーターの方は、現在大学3回生です。昨年も、考古博物館に来館し、今回が2回目と言われていました。将来は学芸員を目指しているので、少しでもプラスになればとサポーターに応募したそうです。  今日の考古博物館は、 夏季企画展・ ひょうごプレミアム芸術デー・ 竪穴住居復元作業・古代体験講座などイベントが盛りだくさんでした。魅力発信プロジェクトでは、サポーターの方が「自分目線」で感じたことをnoteで記事にして「HYOGOミュージアム」の魅力発信をしていただくことになっています。本日の取材を通して、どのような記事になるのか楽しみです。(小林)

ひょうごプレミアム芸術デー

  7月9日 ( 火 ) ~7月15日(月・祝)の1週間、「ひょうごプレミアム芸術デー」として有料ゾーンの無料開放や、毎日体験できる古代体験としてまが玉づくり・石包丁づくり・火おこし・組紐づくりがあります。また、石棺に入ろう(13日)・古代船に乗ろう(14日)・ユニバーサルの古代体験講座として「まが玉ネックレスをつくろう!」(14日)・自由に話せる観覧日(14日)など様々な取り組みを設定しています。 今後の取り組みをより充実させていくため、アンケートにご協力をお願いしています。  いよいよ、 7月13日(土)からは 夏季企画展「ひょうご発掘調査速報2024」がスタートします。  ひょうごプレミアム芸術デーにより、 13日(土)~15日(月・祝)は観覧料無料となっています。是非この機会に考古博物館にお越しください。(小林)

動物と考古学を楽しむ-春季特別展のみどころ-

  6 月29日(土)  、最後の 春季特別展関連講演会が実施されました。 講師は 新田宏子(当館 学芸員) で、演題は「 動物と考古学を楽しむ-春季特別展のみどころ- 」です。最後にふさわしい、丁寧でわかりやすい講演会となりました。 多くの皆様がメモを取りながら、熱心に聴かれていました。 質疑応答の時間もありました。少しだけですが、動画でも紹介します。 講演会終了後、特別展会場において恒例の詳しいお話を聴くことができました。 令和6年度の春季特別展は6月30日で終了し、 次の夏季企画展は、「ひょうご発掘調査速報2024」と題して 7月13日(土)から8月25日(日)まで開催されます。 夏季企画展関連講演会として 7月20日(土) 13時30分より、 講師に野田優人氏(兵庫県教育委員会 文化財課 主任)を招聘し、「 燃えた!! 弥生時代の土器工房」と題してご講演いただきます。 是非、 夏季企画展並びに 講演会 にも多くの皆様がご来館されることを願っています。 どうぞよろしくお願いいたします。(小林)

ひとがた流し

 1年のちょうど半分となる6月30日の午後、曇り空ながらなんとか雨も降らずに「ひとがた流し」を行うことができました。 受付をすませた参加者のみなさんは、「ひとがた流し」の行われた古代の宮中の行事である「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」について、「ひょうご考古楽倶楽部」による寸劇で説明を受けました。 緑の衣装の天皇役は会場で小学生の希望者の中からじゃんけんに勝った方がつとめてくれました。 その後、木でできた「ひとがた」に鉛筆で自分の顔などを描きました。 今回はほったんも「ひとがた流し」参加しましたよ。 その後、ひとがたに息を吹きかけて、半年間にたまった悪いものをひとがたになでつけて移しました。そして講堂を出て、遺跡公園を流れる溝に、悪いものと一緒ににひとがたを流しました。 この半年にたまった悪いものを水に流し、新しい気持ちで残りの半年を過ごせるように祈る「ひとがた流し」 。 願いごとを短冊に書いて笹につるす七夕とは時期が近いけれど目的が違う行事です。 博物館の中に展示されている発掘された古代のひとがたも、さまざまな禍(わざわい)から逃れるために古代の人が使ったものです。昔の人もいろんな苦労があったんですね。 参加されたみなさんは、これからの暑い夏もきっと元気で乗り切れるでしょう。 どうもありがとうございました。

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