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春季特別展 内覧会のご報告

  令和6年4月19日(金) 春季特別展「 動物と考古学-愛でる、使う、食べる- 」の 内覧会が開催されました。 菱田館長あいさつ 来賓あいさつ 播磨町長 展覧会担当職員紹介 パワーポイントを使って概要説明 特別展示室へ移動 学芸員による説明  特別展は、明日より6月30日(日)まで開催しています。  過去の人々が食べ、利用し、そして愛した動物について、骨や土製品などの考古資料から先人たちと動物の関わりの歴史を探ります。 ぜひ、お越しください。(小林) ホームページでも紹介していますが、再度関連行事を紹介させていただきます。 講演会 (13:30~15:00 要事前予約 定員を超える場合は抽選 無料) 〇5月  4日(土)  「縄文のまつりと動物たち―土製品や装身具素材などから見た縄文の精神世界―」   講師:忍澤 成視(東京大学大気海洋研究所 特任研究員) 〇5月11日(土) 「古代の都における人と動物の多様な関係」  講師 山﨑 健(奈良文化財研究所 環境考古学研究室長) 〇6月  1日(土) 「動物利用からみる兵庫の歴史」  講師 丸山 真史(東海大学 准教授) 〇6月29日(土) 「動物と考古学を楽しむ―春季特別展のみどころ―」  講師 新田 宏子(当館 学芸員) 特別展解説 (各日13:30~14:00 当日受付、観覧券が必要) 〇5月6日(月・祝)(子ども向け) 〇5月18日(土)(大人向け) 関連イベント  (当日受付、無料、協力:兵庫県立農業高等学校) 〇5月25日(土) 11:00~15:00 「けんのう&こうこはく ふれあいどうぶつえん」
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ほったんのなぜなぜ? コーナー

(ほったん) 去年の1年間、学芸員さんにしっかり教えてもらったし、家でも勉強しているので、ボクもかなりの考古学通になったよ。 この調子でいけば、将来「考古博物館の館長になる」というボクの夢も実現しそうだね。 (学芸員) それは、頼もしいね。でもほったん以外にも優秀なライバルがたくさんいるよ。 先週土曜日から、 館入口通路に 展示されている「kid's考古学新聞」を読んでごらん。 小学生でも考古学についてすごくたくさんのことを知っているし、観察する視点もなかなか鋭いよ。 本当だ。小学1年生の作品まであるよ。ビックリ! この東京の6年生の作品「尖った土器はメリットだらけ!?」は、土器の 底が 尖った形に疑問をもって、そこから自分で答えの仮説を立てて、さらに実際に土器をつくって温度の上昇や水が漏れるかという実験までしてる。 これでは、とてもボクに勝ち目はないよ・・ ボクなんか入口に展示してある縄文式や弥生式土器について教わっているときに、ウンチやおしっこ(肥・こえ)をためる「肥だめ」に落ちそうになったことしか覚えていないよ。   まだまだ、修行が必要だね。 ところで、さっきほったんは「縄文式土器」って言っていたけど、それはどこで勉強したのかな? 家にあった本にそう書いてあったんだけど。間違ってるの? 間違いではないけれども、今は「式」は付けず「縄文土器」と言うんだよ。 「縄文」とは縄(なわ)の模様(文様)がデザインされていることをさしているので、「縄文土器」なんだけど、実は縄文時代の土器の全てに縄の模様があるわけじゃないんだ。 縄文土器には「縄模様の土器」と「縄文時代の土器」の二通りの意味があるんだよ。   そうなんだ~。縄文時代は全ての土器に縄模様があって、弥生時代は模様のないつるつるした土器だと思っていた。 ところで、弥生時代はどうして「弥生」というようになったの?   最初に弥生土器が発見された東京都にある弥生町という町名から名付けられたんだ。 さっき弥生土器をつるつるした土器だと言ってたけど、これは縄模様の縄文土器と比べればの話で、「この形が弥生土器だ」という決まったものはなくて、年代や地域によって異なるし、縄文土器との区別もはっきりと決められるものではないんだ。 今のところ、稲作中心の弥生時代の土器を弥生土器、それ以前の狩漁・採集が中心の縄文時代の土器を

第4回 kid' s 考古学新聞コンクール

 第4回 「kid' s 考古学新聞コンクール」の準備が整いました。  全国から募集しました作品のうち、入賞作品全27点を展示します。期間は、4月13日(土)より6月30日(日)までで、 小学5・6年とチャレンジ部門に分かれています。  どの作品も一生懸命考え、調べ、創意工夫をこらして発表されています。  この展覧会は、kid' s 考古学研究所が主催するもので、子どもたちの歴史や文化に対する関心を深め、郷土を大切に思うこころの育成を願い、「考える」「調べる」「伝える」を発表する場として生まれました。  チャレンジ部門では、小学1年生が優秀賞と入賞にそれぞれ1名ずつ受賞しています。  この機会に是非とも考古博物館に足を運んでいただき、じっくりと作品を観ていただければ嬉しく思います。  そして、小学生の皆さんは、 考古学新聞コンクールに応募 (リンク)してください。次回の第5回「kid' s 考古学新聞コンクール」は、9月1日より9月30日で応募期間を設定しています。  よろしくお願いいたします。(小林)

IPM研修

 皆さんは、IPMという言葉をお聞きになったことがありますでしょうか?  県立考古博物館で着任式をした日の午後、IPM研修を受けました。IPMとは、「Integrated Pest Management」の頭文字を取ったものです。日本語訳としては、「総合防除」とか、「総合的有害生物管理」が使われるそうです。  8ページに渡るテキストの最初だけ画像で紹介させていただきました。  予防と早期発見に努め、虫やカビを寄せ付けない環境づくり(例:置き傘はしない等)を日頃から気を付けていくことが大切であると思いました。ルールを守って文化財をまもると共に、来館される方々にとっても気持ちよく見て回っていただける施設にしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。(小林)

令和6年度 県立考古博物館スタート

 令和6年度4月2日(火)、県立考古博物館は月曜日が休館のため、本日が令和6年度考古博物館のスタートです。  本年度ブログ担当になりました小林です。素人目線ですが県立考古博物館のことを少しでも多くお伝えできればと思っています。よろしくお願いいたします。 であいのみちより県立考古博物館へ(皆さんよくご存じとは思いますが・・・) 県立考古博物館東入口 4月20日(土)より春季特別展「動物と考古学」がスタートします。 大中遺跡発掘調査の展示です。  西入口を出て左側のエレベーターで展望塔に登りました。とても見晴らしが良かったです。今回紹介した写真は、無料ゾーンで撮影した場所なので散歩がてら一度見に来ていただければ幸いです。  兵庫県立考古博物館は、「ネットワーク」「参加体験」「変化・成長」をキーワードに、遺跡から出土した考古資料を活用した事業を展開しています。ブログでその一端を紹介できればと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。(小林)

”ドラえもん”と”かがみ”と”チューリップ”

      今回は考古博物館分館の「古代鏡展示館」のご紹介です。   加西市にある「 古代鏡展示館」で展示している所蔵品が、なんと現在公開中の 映画「ドラえもん のび太の地球交響曲(ちきゅうシンフォニー) 」 に登場しています。 第1展示室に展示されている青銅製の壺 「 儀礼狩猟紋壺(   ぎれいしゅりょうもんこ)中国・戦国時代」 を元に作られた映像が登場しています。 登場シーンは、音楽をテーマとしたこの映画のオープニング ♪♪ メソポタミアやエジプト・ギリシャといった古代の世界を飛ぶ白鳥が、古代中国を訪れた時、鐘(しょう)や磬(けい※「へ」の字形をした石製の楽器。バチで叩いて音を出す)といった楽器を奏でる人々が描かれた壺(儀礼狩猟紋壺)がズームアップされて登場します。  詳細はこちら 登場時間はわずか数秒! 。オープニング中は、まばたき厳禁です!! エンドロールでも古代鏡展示館の名前が流れます♫ それにしても、兵庫県の博物館で展示している壺の一部分の絵に目を付けた映画スタッフの感性と幅広い情報力には驚きですね。   また、春季企画展が先週末16日から始まっています。                                         「漢代の人々 -姿と想い-」 中国の漢時代(紀元前 202 年~後 220 年)は、先行した秦王朝が成し遂げた国家統一を受け継ぎ、さらに発展させた時代です。アジア最大の国家となり、社会は豊かになり、文化もさかんになったこの時代は、銅鏡の文化が開花した時代でもあります。 この企画展では漢時代に数多く制作された銅鏡の中から、人々の姿や心情を表したものを選び、絵や文字をもとに、この時代を生きた人々の姿や想いを紹介しています。 期間:3月 16 日(土)~9月8 ( 日 )    水曜日が休館日ですが5/7までは無休です。 詳細は こちら 改めて感じましたが、「古代鏡展示館」に一歩踏み入れて館内や展示物を眺めてみると、 その格調の高さに感心してしまいます。 高級宝飾店のたたずまいを感じます。これで入館料が100円というのはあまりにも安す ぎるのではないでしょうか。わたしが関係者だからの感想ではなくて、実際に目にす ればきっと同じ思いをすると思います。 わたしのお気に入りはこちらです。 こちら

「オポナカ ムラリンピック」開催

20日の春分の日に「オポナカ ムラリンピック」を開催しました。 昨年度は雨の中での開催でしたが、今年は・・・ 残念。開始時刻の1時ころは晴れ間も見える天気だったんですが、この日は朝から風が強く、全国的に強風警報・注意報が発令され、当館でも火起こし体験は中止としていました。 そのような状況でしたが、何とか開催場所を軒下に変更して、実施することができました。   種目は昨年実施し、好評だった  ○ 輪投げ 、 ○ 修羅曳き(しゅらびき)、 ○ ガッチャ の3種目です。   ”オポナカ ムラリンピック”とは「大中村のオリンピック」を意味していて、今年2024年に開幕するパリオリンピックの前哨戦としては、グッドタイミングではないでしょうか? それでは各競技の様子を見てみましょう。 輪投げ 標的は考古博物館らしく埴輪や鹿の角です。年齢に応じて投げる位置を変えていますが、輪っかを真っ直ぐに投げるのに工夫がいります。 修羅曳き 修羅(しゅら)とは大きな石や木材を運ぶソリの呼び名です。 今回もボランティアさんが作製してくださいました。 コンテナの下には滑りを良くするため、修羅がくっつけられています 。 でも、荷物として家形埴輪の他に小石を敷き詰めているので、結構重たいです。 この修羅、やってみると最初の出だしは大変ですが、一端動き出せばスムーズに走ります(摩擦係数の変化)。ただ、前方に折り返し地点があるのでUターンする時に勢いがありすぎると横の壁にぶつかってしまうため、スピードの調整が必要です。 修羅は大と小の二つを用意していましたが、この男の子は逞しく大を選びました。 少し心配して見ていたけれど、器用に折返しそれまでの記録が更新されました。 ガッチャ この種目もボランティアさんが考案したもので、ガチャガチャのカプセルの中に重しとしてどんぐりを入れ、標的に向かって投げるボッチャのようなものです。            全種目達成すると当館オリジナルの缶バッジのプレゼントがあります。 寒風のなかでしたが、皆さんそれぞれに祝日のひとときを楽しんでいただきました。

ミュージアムとボランティア

本日(17日)令和5年度の「古代体験研究フォーラム」をオンラインにより開催しました。 「ミュージアムとボランティア-これまでの経験と、これからの体験-」をテーマに、今や博物館を運営していく中で欠かせない存在となっているボランティアの皆さんの活動やこれからのあり方などについて、県内博物館等に勤務されている職員からの発表やパネルディスカッションなどをTV会議形式で実施しました。 オンライン会議のメリットとして会場の定員を気にすることなく、全国の博物館・美術館などから多数の参加申込みがありました。 博物館・美術館等のボランティア事業は1970年代に生涯学習や高齢者の社会参加を目的として始まりました。 そして、現在では各館の重要な存在として活躍をされています。 ただ、構成メンバーの高齢化や求められる活動内容の変化、また博物館等に求められる役割・機能の変化や拡充などの外的要因などにより、いろいろな課題も生じています。 このフォーラムを通して、多様な館の特色あるボランティア活動報告や運営していく中での意見を参考・共有することで、全国の関係者が一緒になって考えることができる、いい機会になったのではないでしょうか。 兵庫県立考古博物館においても自主的なボランティアグループ「ひょうご考古楽倶楽部」はなくてはならない存在です。もし、ボランティアの方がこのブログを読まれていましたら、改めて御礼申し上げます。 「古代米をつくろう - 田植え - 」               「各種古代体験講座」 例年、当館では、3~5月にボランティアを新規募集します。 研修(8回程度)を修了した後、館にボランティアとして登録していただいた方々に活躍いただいています。 後日、館ホームページなどを通して募集を案内しますので、ご希望の方はお申込みください。 考古楽? 初めて目にしたときは漢字変換の間違いかと思いましたが、「楽」しむことが大事ですね。 同好会の活動を通じて、新たな仲間づくりもできますよ。

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