平成20(2008)年から始まった「古代米づくりプロジェクト」 「田植え」「稲刈り」そして「餅つき」が館と考古楽倶楽部の恒例行事として定着しています。 それが、なんと今年は「育苗」から始めるという計画が進行中です。(これまでは、兵庫県立農業高校さんに協力していただいておりました) まず、最初に取り掛かかったのが「浸種(しんしゅ)」。読んで字のごとく種(種もみ)を水につけることで、発芽させるための準備作業となります。その際、水温管理が重要になります。 この浸種から5日ほど経過すると芽が出て(出芽)きます。 では、5日間待っている間に、今年のお米の紹介です。 一つ目は「 対馬赤米 」。当館では常連の古代米です。弥生時代から作られていて、長崎県対馬市では、今でもこの赤米での神事が行われています。 二つ目は新人、期待の星「 にこまる 」。思わず″笑顔になるほどおいしい”ところからの命名だそうです。この品種は20年ほど前に誕生した新しい品種ですが、安定した収穫量と高温への耐性が強いことから、気候変動に見舞われる現代にあって人気急上昇中だそうです。 5日間が過ぎました。 種もみから白いのがチョロッと出てきています。こうしてみるとカワイイかも。 種もみはそのままの状態(乾燥)では芽はでてきません。そのため今回の浸種作業が必要で、この作業がこの後の米つくりに大きく影響する重要な工程となります。 これらの作業で重要な条件は何といっても「温度管理」 適温は25~30度とされていて、種の中の芽のもとになる胚(はい)、栄養になる胚乳の成長のカギとなります。 幸い今週は例年に比べてやや気温が高い日が多いようなので、育苗にはありがたいですが、「暖かすぎると病害リスクが増えてしまう」、反対に「低いと発芽不良となってしまう」と、デリケートなものなので適温に保つ必要があります。 次にこのカワイイ粒々を土に蒔きます。 ひとまず、種まきまでは無事に終了しました。 この稲の赤ちゃんたちは、土が乾燥しないように、また一定の温度が保てるようにシートで覆い、静かに寝かせています。寝る子は育つです。 4日後、少し様子を覗いてみました。 小さくてか弱い芽がいっぱい出てきていました!ただ、奥の方の箱は変化なし・・・ 半分喜び、半分心配 もうしばらく見守りが必要なようです。 さぁ、このあと稲の苗は無事に育っていってくれ...
(ほったん) 今日は春季特別展を見に来たよ。ゴールデンウィーク中は人でいっぱいだったから、今日はゆっくり見学できるかな。今回はかなり下調べもしてきたから、楽しみで昨日は眠れなかったよ。 (学芸員さん) やぁほったん。今年の春季特別展も楽しんでね! 今回は展示点数も多くて準備がたいへんだったよ。全部で622点あるからね。その分じっくり鑑賞していってね。 ほんとうだ。これはたくさんの展示品が並んでいる。どれどれ。 あっ!ほったん 今回の展示は入って左側から時計回りに見てほしいんだ。 そうか今回は縄文時代と弥生時代の違いなどについて、「土器」や「食べ物」から「住む家」、そして「お墓」 まで のカテゴリーごとに順番に見ることができるように配置してあるんだね 。 まずは土器。土を焼いて器を作ることを発見したころから、縄文時代が始まったと考えればいいんだね。 これは縄文時代中期の土器だって。黒っぽい色合いに模様が付けられていて、いかにも“縄文土器”ってかんじ。でも、勉強した中にはもっと複雑な形をしたものもあったけど、ここにはないの? それは火焔(かえん)土器と言って、新潟、長野、群馬、山梨の内陸の限られたところで見つかっていて、西日本ではこうした装飾はあまり発達していないんだよ。 そんなところにも地域性があるんだね。 派手好きな 縄文人がいたのかな。 そういえば、ネットワーク広場に貼ってあるポスターにこんなのもあったよ。 これは山梨県にある県立考古博物館のポスター。なんと開会日もここの博物館と一緒だ。 とても変わったデザインで、穴がいっぱい開いてて前衛的っていうのかな。 次は弥生土器だね。縄文土器に比べて弥生土器は赤みが強く、文様も少ない質素な形だね。 時代が変わって人々の生活も落ち着いて...