(ほったん) 今日は春季特別展を見に来たよ。ゴールデンウィーク中は人でいっぱいだったから、今日はゆっくり見学できるかな。今回はかなり下調べもしてきたから、楽しみで昨日は眠れなかったよ。 (学芸員さん) やぁほったん。今年の春季特別展も楽しんでね! 今回は展示点数も多くて準備がたいへんだったよ。全部で400点以上あるからね。その分じっくり鑑賞していってね。 ほんとうだ。これはたくさんの展示品が並んでいる。どれどれ。 あっ!ほったん 今回の展示は入って左側から時計回りに見てほしいんだ。 そうか今回は縄文時代と弥生時代の違いなどについて、「土器」や「食べ物」から「住む家」、そして「お墓」 まで のカテゴリーごとに順番に見ることができるように配置してあるんだね 。 まずは土器。土を焼いて器を作ることを発見したころから、縄文時代が始まったと考えればいいんだね。 これは縄文時代中期の土器だって。黒っぽい色合いに模様が付けられていて、いかにも“縄文土器”ってかんじ。でも、勉強した中にはもっと複雑な形をしたものもあったけど、ここにはないの? それは火焔(かえん)土器と言って、新潟、長野、群馬、山梨の内陸の限られたところで見つかっていて、西日本ではこうした装飾はあまり発達していないんだよ。 そんなところにも地域性があるんだね。 派手好きな 縄文人がいたのかな。 そういえば、ネットワーク広場に貼ってあるポスターにこんなのもあったよ。 これは山梨県にある県立考古博物館のポスター。なんと開会日もここの博物館と一緒だ。 とても変わったデザインで、穴がいっぱい開いてて前衛的っていうのかな。 次は弥生土器だね。縄文土器に比べて弥生土器は赤みが強く、文様も少ない質素な形だね。 時代が変わって人々の生活も落ち着...
( ほったん) もうすぐ始まる春季特別展では「縄文時代と弥生時代」をテーマにしているということで、改めてこの二つの時代のおさらいをしたいと思って、今日は博物館にやってきたよ。 こちらがお馴染みのエントランス “ときのギャラリー” 。縄文土器から弥生土器、そして江戸時代の陶磁器へとつながっているね。 縄文時代は今から約 16,000 年から2,600年前までの約 1 万年以上の期間で、弥生時代はその後の約9 00 年くらいの期間をいうんだったね。 この土器の上の“ B.C.500 ”というのはどういう意味なんだろ? (学芸員さん) やぁほったん!久しぶり。特別展の下調べに来たらしいね。なかなか立派な心掛けだね。 この“ B.C.500 ”というのは Before Christ の頭文字でキリスト以前という意味なんだ。西暦 1 年より前ということで“紀元前”と言っているよ。 なるほど、ということは紀元前6 00 年頃から紀元後 300 年頃までが弥生時代ということだね。 そうだね一般的にはそれで正解。ただ紀元前 10 世紀頃に始まったという説もあって確定ではないんだ。南北に長い日本では地域差もあってこの時点と決めるのは難しいんだよ。 さっそく展示室に行ってみようかな。学芸員さんも付き合ってね。 発掘された人骨だ。ちょっと怖いけれど、この骨からわかることがあるんだね。 展示してあるのは貝塚(日笠山貝塚、高砂市)で見つかった縄文人男性。それから子供と一緒に葬られた弥生人女性で、骨を調べると性別・年齢・身長・顔の形、さらには普段食べていたものや、親子関係、なぜ亡くなったかの病歴までわかることがあるんだ。 へー。縄文人男性は、ほりの深い顔で年齢 30 歳くらい、身長約 158 ㎝、弥生人女性の方はきゃしゃな体つきで、一緒に葬られているのはその人の子供なのかな。いろいろと想像してしまうね。 身長は骨...