古代体験講座「子持まが玉のレプリカをつくろう」を開催しました。 今回は、当館では珍しく2日続きの講座です。そのせいか、参加者の皆さんは気合十分の雰囲気でした。 南あわじ市の雨流(うりゅう)遺跡から出土した子持勾玉(こもちまがたま/県指定文化財)を参考に、2日間(計8時間)かけて作ります。 ( 雨流遺跡出土の子持勾玉 ) 素材は比較的やわらかい石、滑石(かっせき)を使います。今回の体験講座では、事前にスタッフが半月状に加工した石を提供し、それを受講される皆さんに削り、磨いていただきます。 (工程の模型/右端が完成図) * * * <1日目> 石を削り、おおまかな形をつくるところまで進めます。(目標:上の図の左から3~4番目くらいまで) 最初は側面から取り掛かります。パーツのまわりを削り、凹凸を出していきます。 だいたいの形ができたら不要な部分をやすりで削り、背・腹の部分も同様につくっていきます。 本体の周りにくっついた小さな勾玉を削り出すのは難しいですが、根気強く作業を進めます。 現代の工具も駆使して、とにかく削ります! 1日目はここまで。あとは翌日、細部を磨き仕上げます。 * * * <2日目> 石を磨いて、仕上げていきます。 まが玉の内側(腹)のくぼみの部分は、まるい木の棒に紙やすりを巻き付けて削ります。 いよいよ仕上げです。丁寧に面取り作業をして、 まが玉らしい丸みをつけます。 完成です! 雨流遺跡のまが玉そっくりですね。日常的に使う首飾りとしては重いかな? 世界に一つだけのまが玉づくり、楽しんでいただけましたか。2日間の体験、お疲れさまでした。
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。