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7月 24, 2022の投稿を表示しています

古代体験講座「藍染め体験」

7月18日(月・祝)、古代体験講座「藍染め体験」を開催しました。 博物館近隣の畑で育てた藍の葉っぱのお汁で布を染め上げます。いわゆる藍の生葉染めといわれるものです。 今回の材料です。真っ白な絹と(写っていませんが…)、ビー玉、洗濯ばさみ、ナイロンひも、輪ゴムなど。 まず先生のボランティアさんに、模様のつけ方を教えていただきました。「染めた時に、ナイロンひもや輪ゴムを巻いたところは染まらずに白く残るので、それを計算して模様を作りましょう。」 例として、模様のつけ方をご紹介します。 こんな模様をつけたい人は、布の端を結びます。 2本線の模様をつけたい人は、ナイロンひもで布を縛りましょう。 中央の四角い模様は、ビー玉の模様。丸いものをくくったのに四角い模様ができるそうです。 お花のような模様は、布を折って洗濯バサミで留めておくとできるそうです。 (作業の様子) 模様をつける準備ができたら、いよいよ染色です。 500mLの真水に塩をひとつまみ入れたものに、洗濯ネットに入れた藍の葉300gを入れて、ひたすら揉みこみます。 昔、洗濯板で洗濯していたように、藍のお汁をゴシゴシと揉み出します。 これが一番の重労働です。 抹茶のように泡立った濃い緑色の液体になれば、染色液づくりはOKです。 この抹茶色の液に、水にくぐらせた白い絹を入れて染めます。 十分揉んだら、10分ほど待って色を定着させます。 待ち時間が経過したら、外へ染料を流しに行きます。 ゴムやひもをほどいて、きれいな水で染料を洗い流します。 完成です!きれいに模様がつきました! 夏らしい涼やかな色に染まりました。 楽しんでいただけましたか?

古代体験講座「はにわくんをつくろう」

7月17日(日)、古代体験講座「はにわくんをつくろう」を開催しました。 ぼくが見本の“はにわくん”です。館内に置いてある埴輪をモデルに、みなさんがどんな“はにわくん”を作るのか、楽しみです。 まず、はにわくんの「体」の部分を作ります。 粘土をこねて、だるまさんを作るようなイメージで、粘土をまるめて山形にします。底は平らにしてくださいね。 次に、底面に丸い印を入れ、丸印のなかの粘土をスプーンでくり抜きます。粘土を取り除きすぎてやぶれないように注意が必要です。 「体」が出来たら、はにわくんのおなかの“帯”を作ります。 粘土をひも状にのばした“粘土ひも”を、「体」の下から3分の1ほどの場所へ巻きつけます。粘土ひもをつける前に、ヘラでくぼみを入れておくと、取れにくくなります。 帯をつけたら、顔や腕を作っていきます。目や口になる部分はお箸で穴を開けました。笑顔のはにわくん、かわいいですね。 最後は、それぞれに飾りつけをしていただきました。こちらは武人埴輪の写真をお手本に作ってくれたはにわくん。カッコいい! こちらは髪がV字になった巫女形埴輪のはにわちゃん。 「こんな“はにわくん”が出来たよ!」 このあと2週間ほど博物館でお預かりして、粘土が乾いたあと窯で焼成してからお渡しします。出来上がりを楽しみに待っていてくださいね。

夏季企画展開幕しました!

 夏季企画展『ひょうご発掘調査速報-五国の逸品-』が、開幕しました。 昨年度までは、冬季企画展でご覧いただいてましたが、今年度から夏季企画展で展示することにしました。 まず令和3年度に発掘調査報告書を刊行した遺跡の紹介です。 西脇市の津万遺跡群から出土した副葬品の化粧道具セットなどは大変珍しいそうです。会場でじっくりご覧ください。 このコーナーでは、他に太子町の鍛冶田遺跡、たつの市の竹原1号及び9号窯跡、朝来市の音谷古墳群を紹介しています。 続いて令和3年度に発掘調査を実施した遺跡のコーナーです。 神戸市の中村群集墳や玉津田中遺跡、曙町遺跡など兵庫県の最新発掘調査成果の紹介です。ここでは他に、小野市の池尻東山遺跡、市場南山1号墳、姫路市の登リ田遺跡、丹波篠山市の住吉川右岸遺跡を紹介しています。 住吉川右岸遺跡出土の中世の木棺墓に副葬されていた、口の部分が丸みをもって膨らむ「玉縁口縁」の特徴を持つ白磁椀が鑑賞のおすすめです。完全な形が残る逸品です。 締めくくりは、県指定文化財の「五国の逸品」を展示しているコーナーです。覗きケースの資料は、たつの市の小犬丸遺跡出土の鳥形木製品です。 チラシやポスターでも紹介している南あわじ市の雨流(うりゅう)遺跡出土の子持勾玉が逸品の代表格です。 長さ8.1㎝の大型の勾玉(親)の背面・腹面・側面に10個の小勾玉(子)が表現されています。古墳時代に製作された石製祭祀具の中でも極めて特異な形態を示しており、遺物としては小さいですが、丁寧なつくりで存在感があります。 会場には、今回の展示資料が解説されている『ひょうごの遺跡』((公財)兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部発行)の101号から最新の106号までをそろえていますので、ご自由にお持ち帰りください。ただし残部がなくなり次第終了となりますのでお早めに。 展示会場の外では、遺跡の発掘調査の様子をまとめた動画を鑑賞していただくことができます。 神戸市西区の中村群集墳(3分35秒)、赤穂市の有年牟礼・井田遺跡(5分15秒)、加東市の天神条里(4分20秒)と、3本ご用意しています。 休憩がてらにご覧ください。全部ご覧いただいても13分10秒、けっこう楽しいですよ。 展覧会は8月28日までです。夏休みのご予定にぜひ加えてください。お待ちしております。 *  *  *  *  * イベントの

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