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5月 31, 2020の投稿を表示しています

6月2日、開館しました!

 6月2日、約3カ月の臨時休館を終え、開館いたしました。  万全のコロナウイルス感染防止対策のもと、やっとみなさまをお迎えすることができ、うれしい限りです。しばらくは感染防止対策のため、一部使用いただけない施設や、体験いただけないものもあります。また、感染防止のため、皆さんにご協力をいただかなければならないことが多くありますので、以下のとおりご案内いたします。 博物館の出入り口は、東側のみとさせていただきますので、西側の大中遺跡公園駐車場をご利用の場合は、公園内を少し歩いていただくことになります。館内を通って西側出入り口から外に出ることはできません。 入口の両側に設置している掲示をご覧のうえご入場ください。  一部ご利用いただけないサービスを明記しております。ご希望に添えないものもあるかと存じますがご了承ください。随時更新されますので、ご来館前にHPで最新の情報をご確認ください。  感染防止のために必要な内容を記載していますので、ご協力をお願いします。  体温が37.5度以上の発熱が認められる場合は入館をご遠慮いただきますのでご留意ください。 ご入館いただきましたら、まず検温と手指の消毒をお願いします。 係が誘導させていただきます。マスクもご着用ください。 検温は顔に近づけるだけの簡単なものです。数秒ですみます。 続いて連絡票の記載をお願いします。万一、コロナウイルスに感染したと思われる方の入場が判明した時にみなさまにお知らせする大事なものです。 受付は感染防止のためにビニールシートで囲っています。すでに見慣れた光景とは思いますが、館内でご不明なことがありましたら気軽にお声掛け下さい。  しばらくの間古代体験ができません。楽しみにしてくださっている方々には申し訳ございません。  4月18日からの開催を延期していました特別展は、残念ですが開催を見合わせることとなりました。ご了承ください。  館内で休憩されるときは、人と人との距離(ソーシャルディスタンス)を保ってお座りください。  学習プラザと西側出入り口が使用できませんので、通行止めとなっております。展望台をご利用の折は、東側出入り口(ご入場口)から回ってください。

#自宅でも考古博 25「昔の人の再利用」

 「stay home」中はどのようにお過ごしでしたか?  外食もできなくなり、take outの食事を利用するようになると、気がつけばゴミの山が、、、  この機会に家の片付けをされたからでしょうか、あるいは take outのためでしょうか、自宅前のゴミ収集場所には、いつもの倍近くの量が置かれていました。  さて、時代はさかのぼること約5,000年前。当時の日本は狩猟や採集を生活の基礎としていた縄文時代でした。ナチュラリストである彼らは、縄文土器を再利用して使っていたようです。  テーマ展示室「環境」の縄文のコーナーを見てみましょう。 補修孔のある縄文土器(佃遺跡/淡路市)  この縄文土器には、「補修孔(ほしゅうこう)」と呼ばれる孔が開けられています。 土器の割れ目やひび割れの両側に一対となる孔をあけ、紐を通して綴じ合わせて使っていた痕跡です。 補修孔の拡大 割れを挟んで一対の孔を開けている  時代は下って室町時代。  守護大名の山名氏の館近くにある豊岡市入佐川(いるさがわ)遺跡から天目茶碗が見つかりました。室町時代の茶席で使われる貴重品で、漆を接着剤にして修理された跡があります。(これは展示されていません。) 漆で接合された天目茶碗 (入佐川遺跡/豊岡市)  このように、出土品から昔の人たちはものを大切にしていたことがわかります。  そういえば私たちが子供の頃、買い物に行くと、お野菜は新聞紙にくるまれ、お豆腐は、持って行った容器に入れてもらいました。「ものがなかったから」と言えるのかもしれませんが、それなりに工夫して対応してきました。 「もったいない」の心もあったように思います。  ものを使い捨てにする文化が本当に心の豊かな文化といえるのか、縄文人からの問いかけに、今の私たちはどんな言い訳をするのでしょう? (学芸課 中村 弘)

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