令和7年2月26日(水)10:00より、 体験広場 復元遺構(竪穴部)横で TKY48 (体感弥生塾)プロジェクトによる丸木舟の製作の見学会が実施されました。 今回は、火を使った丸木舟の内側の仕上げを実施するということで、見応えがあるものと楽しみにしていました。しかし 、当日は風が強く、火は使用しなかったので、船底の加工の様子のみを紹介します。 これまでの歩みを簡単に紹介します。 令和4年11月大中遺跡まつりで丸木舟づくりスタート 弥生時代にならって、工作道具の石斧・くさび・木槌を全て手作りにしました。 令和5年の大中遺跡まつりに向けて丸木舟の形ができました。 令和6年は、内側の加工を頑張ってきました。クスノキは硬いので水で湿らせて柔らかくしてから内部を削っていきました。 それでは、本日の取組みを紹介します。 まずは船底を削って何本も溝を作ります。体力を消耗するので、交代しながら削っていきました。 強風であることが、風音でわかると思います。 石斧で溝ができたら、溝と溝の高まりをくさびと木槌を使って削り取ります。 くさびは、クスノキより硬いカシの木を使っています。 これまでの製作は、ボランティアの皆さんが週2回集まり、職員も昼休みに不定期に加工をして進めてきました。製作のスピードを測るのではなく、弥生時代の丸木舟はどのように作られたのかを考察しながらの取組みです。 完成までまだ時間はかかると思いますが、考古博夏まつりでライフジャケットを身に着けて丸木舟を漕いでいるボランティアの皆さんを想像してしまいました。 プロジェクトの最終目標は、海に漕ぎ出し、鹿角の釣り針で魚釣りをすることだそうです。(小林)
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。