考古博物館では、令和2年の第1回目になる展覧会 「ひょうごの遺跡2020-調査研究速報-」が開催中。 * * * サブタイトルにあるとおり、兵庫県内の各地で行われた 発掘調査や、出土遺物の整理作業を通じて明らかになった、 「ひょうごの遺跡」について紹介しています。 そのなかで姫路市の才村遺跡は、 以前レポート した、 800年ほど前の平安時代の様子について、展示しています。 実はその後も発掘調査は続いて、平安時代の地面の下から、 弥生時代終わりから古墳時代の初めの 多くの竪穴住居が重なり合って出てきました。 自然素材の竪穴住居は、時間とともに傷んで建て替えが必要です。 近い場所に重なり合って、住居の跡が見つかるのは、 住みやすい土地だった証拠でもあります。 今から1500~2000年前は大勢の人が暮らしていたとわかります。 四角い溝で囲まれた範囲が、一軒の家の床面です。 この上に柱が立って、屋根が乗っていたと考えられます。 * * * 11月23日には、(公財)兵庫県まちづくり技術センターの 「体験発掘」の催しが開催されました。 遺跡の発掘調査現場で、作業の様子をまじかに見たり、 実際の発掘が体験できる催しです。 今回は溝を発掘して、中に埋まった遺物を見つけ出す作業を 体験していただきました。 掘り出した直後の土器は、あちこち土がついているので、 ていねいに水洗いして取り出す作業にもチャレンジ。 発掘の様子を体感できる催しとして、毎回好評をいただきます。 来年度は、お近くで行われるかもしれません。 募集は考古博物館のホームページでもお知らせしますので、 興味ある方は、注目していただければと思います。
弥生の村、史跡大中遺跡に隣接したフィールドミュージアムです。